●慕嬢詩『寒がり屋』


 しばらく続いた極寒が少し和らいで安堵したのもつかの間、天気予報では、来週からは再び強い寒気が南下し、少なくとも1週間ちかく日本列島を覆って寒波再来、所によっては大雪のおそれ。またも真冬の寒さになる見通しだとか。
 それを嘆く人一倍寒がり屋の妻に「それを乗り越えたら春はすぐそこやで」となだめるが、実は私も同じ様に寒がり屋である。
 私の部屋着は暖房が利いていてもヒートテックの肌着と超極暖の肌着に毛糸のベストにフリースジャケット。外出時はその上にダウンジャケットを羽織り、まるで歩くクッションかと思うほどのモコモコ感で雪だるま顔負けのボリュームだ。
 それに比べて娘はどんなに寒くても「オシャレは我慢してなんぼ!」と、ファッションが最優先でダウンジャケットの下はいつも薄着で通していた。
 生前の娘の姿を思い出すたび、「寒くないの?」と私たちの心配の声をよそに「全然平気!寒いけど、この服が可愛いから!」と、無邪気に笑いながら答えていて、どんなにオシャレを楽しんでいたのかを感じたものだ。
 思い出しただけでも風邪をひきそうになるが、今の私にはモコモコした防寒対策が必須で、いかにも年を重ねた証のように思えて、少し寂しい気持ちにもなる。

※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #寒がり屋 #チャレン爺有村 #スナックタイガース #堺でおもしろい店・人 #有村正

※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
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