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慕嬢詩『夏の宝石』
テーブルにゴロンと鎮座した
みどり色の丸い大きなスイカ
艶やかに光る夏の宝石
今はカットされたものばかりで
その姿はほとんど見かけない
子の頭とスイカとどっちが大きい?
ポンポンと叩いて見極める
真剣な眼差し胸躍る
大きな玉を囲んで真っ二つ
娘の目はキラリと宝石のよう
砂浜での楽しいスイカ割り
波の音と共に響く歓声
縁側に並んで種の飛ばしあい
笑い声に包まれた夏の午後
瑞々しいスイカをかぶりつく
シャリシャリの食感に溢れる果汁
爽やかな甘さで暑さ和らぐ
艶やかに光る夏の宝石
口にすると喜びが広がり
そのシーンが心に刻まれる
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
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