hitomi's poem
hitomiの詩 part87 酷暑日


今日のニュースでは温度計を持ち
酷暑を報道するアナウンサー
連日の35度越え、例年の暑さを抜く記録
巷には暑気がひしめいて
街行く人はまばら
その人たちの足取りが重い
自転車のペダル踏む足が鈍い
うるさいはずの蝉(セミ)の声は鳴りを潜め
柱時計の針が気だるく刻む

別のテレビではサーモカメラを使い
熱度をチェックするテレビクルー
歴史的な猛暑に見舞われた日本列島
まぶしいけれど静かな
光と影だけの昼下がり
ジリジリと焼けつくアスファルト
ギラギラと火照(ホテ)るビルの壁
空気も熱く息苦しい陽射しの中で
街がユラユラと歪(ユガ)んでる

目にしみる汗が厭(イト)わしく
心身ともに綿のように疲れる
そんな暑さが厳しい日々でも
私はなんとか元気に生きている
天国の娘に元気をもらい生かされている
娘の愛はいつも降り注いでいる

※サーモカメラ=熱分布を画像として表示する装置。
※厭わしい=不愉快で、いやである。わずらわしい。
※綿のように疲れる=非常に疲れてくたくたになる。








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