hitomi's poem

hitomiの part40 (命日)



八月一日、今日は瞳の命日。

仏壇に線香と花を手向け、いつもより時間をかけて拝みました

瞳が私の前から居なくなってから、もう5年の歳月が経ったけれど

今なお目を閉じると、あの時の顔が鮮明に浮かび瞼の奥が熱くなります

そして目を開けると、遺影が熱く滲む涙にさえぎられて歪んで見えます

思い返せば悲しみに打ちひしがれ、生きる希望を失くした時もありました

娘を助けられなかった悔いが溢れてきて、涙をポロポロ流した事もありました

しかし、周りの人たちの温かい心に接して、私は生きる希望を取り戻しました

私は周りの人たちに励まされ応援され、そして愛される喜びを知りました

だから瞳にも喜びを分かち合いたいと、一生懸命頑張って生きています

娘が自慢できる父親になりたいと、精一杯頑張って生きています

私は今、瞳の天国からのエールを肌に感じながら生きています

私がこうして頑張れるのは、瞳と周りの人たちのおかげです

昼からはお墓にもお参りをして近況を報告しました

今日はお店で瞳の好きな“JUPITER”を唄います

天国の君に届くように魂を込めて唄います

八月一日、この日が来る度に瞳の最期を思い出します

いつまでも忘れません、私の息が絶えるまで…


一句:命日の度に気が付く冥加かな

※冥加(ミョウガ)=気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。


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