hitomi's poem |
hitomiの |
|
外はどんよりとした曇り空、なぜか気が重い。 今日は瞳の仏壇の前に座り、もの思いにふける。 本人もまさか遺影に使われるとは思ってなかった 希望に満ちた眼差しの成人式の顔写真に目をやる。 こんなに早く不帰の人になるとは思いもよらず 「どうしてなんや」と心の中でつぶやき 「夢に出てきて」と無理を承知で訴える。 目を瞑(ツム)ると25年間の一つ一つが脳裏を駆け巡る。 その中でも一番の思い出は、君との初めての出会い。 私に父親になったという感動を与えてくれた日。 こわごわ腕の中に抱き、顔を近づけた時の 赤ちゃんのあの初々しい匂いがよみがえる。 早いもので、あれからもう28年になる。 父親になった責任感をずしりと感ながら いい家庭を築き、娘を立派に育てようと 夢と希望を胸に抱き大いに頑張った日々、 今となってはそれは遠い日の思い出。 あの時の夢と希望は叶わぬモノとなった。 ※不帰(フキ)=二度と帰ってこない事。転じて、死ぬ事。 |
|
戻る |
●back |
●hitomi-top |
●準備中 |
|
||
MYホームページ 愛netコミュニティ |