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夕焼けエッセー (18/12/1) | |
間のびした秋の昼下がり、妻とワイドショーを見ていると「プルルル」と着信音が鳴った。 電話の側にいた妻が受話器を取ったが、相手の話の内容が理解できず、「さんけいのなんたら言うてるで」と私にバトンを渡した。 そして「あんた、今、色んなオレオレ詐欺があるから気ぃつけや」と耳元で囁いた。 私は注意深く受話器に耳を傾けると「産経新聞の夕焼けエッセーを担当している○○です」だった。 エッセーに自信が無かった私は、妻には投稿した事を言ってなかった。 「産経新聞やったわ。今度、俺の書いたエッセーが新聞に掲載されるんやて」 「あんた、いつ書いたん?今までエッセーなんか書いたこと無かったやん」 実は私は亡き瞳のHPを開設していて、自己流ながら瞳にまつわるエッセーを時々掲載しているが、パソコン音痴の妻はHPの内容を知らない。 毎月2回、HPの更新を14年間も続けていると題材探しに毎回苦労し、常に「何か無いか」とアンテナを張っている。 そんな折り、毎日読んでいる『夕焼けエッセー』に投稿してネタにしようと思いついた。 そして先日、新聞に掲載された上に毎月の投稿者の中から最優秀作品を選ぶ月間賞まで頂いた。 私のエッセーを読んだ妻は「あんた、凄いなあ。見直したわ」と感心。 褒められると木によじ登るタイプの私、これからもどしどし投稿しようと思った。 |
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