健康note-2

○タウリン
細胞の機能維持に重要
タウリンとは?
 アミノ酸の一種で、体内でメチオニンやシステインなどの含硫アミノ酸から作られ、
生命維持に必須な心臓、脳、網膜に多くあります。新生児ではうまく作れな炒め、
母乳、特に初乳に非常に多く含まれるほか、粉ミルクにも添加されている重要な成
分です。
どのような作用がある?
 細胞内浸透圧調節因子という、細胞に栄養素や情報を取り入れ、細胞膜を安定
させ、細胞の機能を維持する、とても重要な役割があります。心臓ではカルシウム
イオンの調節をして心筋を動かし、目の角膜が紫外線でダメージを受けるとタウリン
が修復するので、目薬にも入っています。
コレステロールとの関係は?】
 血清コレステロール低下作用があります。ラットにコレステロールをたくさんとらせ
ると、血清コレステロール濃度が上がるのですが、タウリンを与えると下がりました。
これは、高脂血症患者での臨床試験でも確認されています。
どんな食品に含まれているのか?】
 魚介類、中でもカキ、ホタテ、イカ、タコ、エビ、カツオの血合い、アジなどに多く、ス
ルメについた白い粉の主成分もタウリンです。実は、ネコが魚を好んで食べるのもタ
ウリン摂取のためだと考えられています。以前、キャットフードを食べていたネコに、
成長不全、失明などの障害が出たことがあったのですが、その後の研究で、ネコは
タウリンを作れな炒め欠乏症になっていたことがわかり、キャットフードにも入れるよ
うになりました。
人では欠乏症の心配はないのか?】
 体内で作られるので大丈夫ですが、疲れたり、ストレス状態にあるときなどは、体が
いつもより多く要求しているので、食事からの補給が大切です。しかもタウリンは、必
要なところで必要なだけ使われたら、余った分は排泄(はいせつ)されるので、とり過ぎ
の害もありません。ただ、水に溶ける性質があり、カキの場合、水に漬かったpackの
むき身は、殻つきの半分ほどになっています。茹でる、煮るなどの調理過程でも失わ
れるので、気をつけながら、積極的にとってください。
参考料理
カキとキムチの炒めもの
<材料>(4人分)
生ガキ(むき身)…16個、白菜キムチ…100g、カブ…2個、ニラ…1/2束、
塩、酒、コショウ、小麦粉、しょう油、砂糖、サラダ油
<作り方>
@・生ガキは薄い塩水でふり洗いしてペーパータオルで水気を抑え、酒大さじ1/2、
  コショウ少量で下味をつける。
A・白菜キムチは大きめのざく切りにする。
B・カブは皮をむき、5ミリ厚さの半月切りにする。
C・ニラは4cm長さに切る。
D・水大さじ2 1/2、酒大さじ1・1/2、しょう油大さじ1/2、砂糖小さじ1/4、コショウ
  少量を混ぜ合わせる。
E・@の汁気を抑えて薄く小麦粉をまぶしつける。
F・中華鍋にサラダ油大さじ1を熱してEを両面色よく焼き、取り出す。
G・Fの鍋にサラダ油大さじ1を熱してABCを炒め、Fを戻し入れてDで調味する。
◆カキは火を入れ過ぎると固く縮んでしまうので、色よく焼きめをつけた後、必ず取り出す。
◆熱量128kcal、タンパク質5g、脂質7g、塩分1.8g