健康note-2

○ポリフェノール
抗酸化作用に注目
ポリフェノールについて
 花や果実、茎の成分で、あらゆる植物にあります。お茶の渋みのカテキン、
赤ワイン色素のアントシアニンなど4000種とも7000種ともいわれます。ポリフ
ェノールはその総称で、まだ全容が明らかではありません。
ポリフェノールの機能性
 抗酸化作用が注目されています。人の抗酸化酵素だけでは活性酸素によ
る害を防げず、さまざまな病気が起きます。それで植物の抗酸化物で補おう
というわけです。
 さまざまな病気というのは、生活習慣病を引き起こす動脈硬化とかかわりが
あります。動脈硬化は悪玉のLDLコレステロールが多いと起きますが、実は
悪玉LDLが活性酸素で酸化されると、動脈硬化のもとができることがわかり
ました。
酸化を防ぐには】
 赤ワインの色素や渋みの抗酸化物に、悪玉LDLの酸化を防ぐ働きがあると、
試験管内の実験で確かめられました。
フレンチパラドックスとの関係】
 脂肪摂取量が高い欧米では心筋梗塞(こうそく)や動脈硬化が多いのに、フ
ランスでは少ない。これがフレンチパラドックスの長年の謎でしたが、赤ワイ
ンを飲む習慣が関係ありそうだと考えられるようになったのです。
 それを実際に証明したのが、ある実験ですが、10人の男性に2週間赤ワイ
ンを飲んでもらったら、悪玉LDLが酸化する時間が約10%延びました。活性
酸素を除去し、悪玉が本当の悪玉になるのを予防することが証明されたので
す。フレンチパラドックスの一因に、赤ワインの抗酸化作用があるといえます。
赤ワインだけを飲めばよいのですか?】
 赤ワインは抗酸化物をとる為のアドバルーン的存在。お茶、カカオ、玉ネギ、
ブロッコリー、ゴマ、みそ…。いろいろな抗酸化物を毎日とることが大切です。
3度の食事が重要になりますが、特に朝食は大切で、抜くのは危険ですね。
酸素を吸って生活を始めようというときに、何の防御もせずに飛び出すことに
なりますから。
参考料理
チキンソテー・赤ワインソース
<材料>(4人分)
鶏もも肉…小4枚、エシャロット…2個、赤ワイン(750ml)…1本、
白ワイン…大さじ2・1/2、塩、コショウ、はちみつ、固形スープ、黒コショウ(粗びき)、
小麦粉、バター、サラダ油
<作り方>
@・鶏もも肉はフォークで皮側に数カ所穴をあけ、塩小さじ1/3、コショウ少量をふる。
A・エシャロットはみじん切りにする。
B・フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油、バター各大さじ1/2を熱してA炒め、
  しんなりとしてきたらはちみつ大さじ2を加えて一混ぜする。
C・Bに赤ワイン、水1・1/2cup、固形スープ1/2個、黒コショウ小さじ1/4を加えて
  一煮立ちさせ、火を弱めて半量になるまで1時間煮詰め、バター大さじ1・1/2と
  小麦粉小さじ1/2を混ぜ合わせて加える。
D・フライパンにサラダ油大さじ2を熱して@を両面色よく焼き、白ワインを加えてフタ
  をし、中まで火を通す。
E・器にDを盛ってCをかける。

ワインを煮詰めただけでも、ごく軽いとろみがつく。今回は、バターと小麦粉を
混ぜ合わせたものでとろみをつけたが、小麦粉を省略してもいい。

◆熱量475kcal タンパク質25g 脂質33g 塩分1.1g