健康note-2
○ナイアシン |
代謝を助け、二日酔い予防にも |
【ナイアシンの働き】 ナイアシンは、あまりなじみがありませんが、水溶性のビタミンB群 の一つ。ほかのB群のビタミンと同様、さまざまな代謝の補酵素とし て働きます。 中でも代謝の際の酸化、還元に必要で、ブドウ糖や脂肪からエネル ギーを作るときにも役立ちます。また、脂肪やコレステロールの合成 を助けたり、アルコールを分解して二日酔いを抑える働きもあります。 |
【ナイアシンの種類】 食品に含まれるナイアシンには、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、必須アミ ノ酸のトリプトファンがあり、トリプトファンは体内で分解されてナイアシンを 作ります。 このトリプトファンをあまり含まないトウモロコシを主食とする中南米では、 ナイアシンの欠乏症であるペラグラという病気がみられます。手や顔の炎 症、下痢のほか、中枢神経が侵されて精神神経障害などが起きます。日 本人は必須アミノ酸を含むタンパク質をとっているのであまり心配ありませ んが、栄養状態が悪かったり、過剰にアルコールを飲み続けると、ナイアシ ンを大量に消費してぺラグラを引き起こすこともあるので気をつけましょう。 |
【ナイアシンの多い食品】 肉、魚類。中でも鶏肉、カツオ、カツオ節、マグロなど。 |
【ナイアシンの摂り方】 ナイアシンを必要とする酵素が多く、ビタミンB1やB2の約10倍、16〜17r が必要で、多めにとりたいビタミンです。 ところが以前、医療薬のニコチン酸で、皮膚の発赤や、痛かゆい症状の副 作用が出たことがあります。致命的な副作用ではありませんが、ナイアシン としての許容上限摂取量が30ミリグラムと決められました。 |
【参考料理】 鶏肉の焼き漬け <材料>(4人分) 鶏むね肉……2枚、ユズ……1個、しょう油、酒、みりん、小麦粉、サラダ油 <作り方> @・鶏むね肉は観音開きにして厚みをそろえ、フォークで皮側に数カ所穴をあけ、 しょう油、酒各大さじ1/2で下味をつける。 A・ユズは皮をすりおろし、果汁を絞る。 B・小鍋にしょう油大さじ3、酒、みりん各大さじ2を一煮立ちさせて火から下ろし、 粗熱をとってAを加え混ぜる。 C・@の汁気を抑え、薄く小麦粉をまぶしつける。 D・フライパンにサラダ油大さじ1 1/2を熱してCを両面色よく焼き、食べやすい 大きさに切る。 E・バットにDを並べ入れてBをかけ、5分漬ける。 F・器にEを盛る。 ◆熱量276kcal、タンパク質21g、脂質16g、塩分1.4g (一人当たり鶏肉100gでナイアシンが10mgです) |