健康note-2

○ビタミンB6
女性におすすめ 毎日摂取を
ビタミンB6の働き
 ビタミンB6は、いくつかの化合物の総称です。ピリドキシンという化合物の
ほか、食物中にはB6として働く成分が数種類あります。
 主な働きは、アミノ酸を合成、分解する酵素の作用を助けること。脳の神
経細胞間で情報を伝える神経伝達物質の合成にも必要で、体が正常に機
能するために不可欠です。このほか、肝臓などでグリコーゲンを分解してブ
ドウ糖を作るときにも必要で、血糖の維持にも関係しています。免疫力を上
げる作用もあるので、アレルギーに負けない体を作ります。
 また、B6は特に女性におすすめしたいビタミン。肌の健康を保ったり、口
内炎などを防ぐほか、女性特有の月経痛や月経前症候群を軽減します。
ピルを服用するとB6不足になりやすかったり、妊娠中のつわりの原因にB6
不足が関係しているとも考えられています。
ビタミンB6の多い食品
 ニンニク、ピスタチオに豊富で、マグロ、サケ、ブリ、鶏肉などにも含まれます。
ビタミンB6の摂り方】
 成人の所要量は1.6mgでB1、B2と同程度です。普通の食事で不足する事は
まずありませんが、B6が活性化するにはB2が必要なので、合わせてとって下
さい。今回紹介の〈ブリのあらとニンニクの老酒煮〉では、主にニンニクとブリか
らB6が0.7mg、ブリからB2が0.3mgとれます。
 また、B6はタンパク質のほか、脂肪の代謝にも関係しているので、タンパク質
や脂肪を含む肉や魚をたくさん食べる人は、多くとりましょう。
 月経前症候群の軽減には10〜80mgとるのがおすすめです。サプリメントやビ
タミン剤を利用してもよいでしょう。
 他のビタミンB群と同様、体内に蓄えにくいので、毎日、必要量をとって下さい。  
参考料理
ブリのあらとニンニクの老酒煮
<材料>(4人分)
ブリのあら…400g、ニンニク…2個、赤トウガラシ…2本、老酒、小麦粉、砂糖、
塩、コショウ、しょう油、サラダ油、揚げ油
<作り方>
@・ブリのあらは大きめのぶつ切りにしてざるにのせ、塩小さじ2をふって20分おく。
A・@を熱湯でサッと茹でて冷水にとり、流水で洗って水気をおさえ、老酒大さじ1、
  塩小さじ1/3、コショウ少量で下味をつけて15分おく。
B・ニンニクは薄皮を取り除く。
C・赤トウガラシは種を取り除く。
D・Aの汁気をおさえ、薄く小麦粉をまぶしつける。
E・170℃の油でBDを順に色よく揚げる。
F・サラダ油大さじ1を熱してCを炒め、水2cup、老酒2/3cup、しょう油大さじ2、
  砂糖小さじ2、コショウ少量を加えて一煮立ちさせる。
G・FにEを加えて一煮立ちさせ、火を弱めてアクを取り除きながら汁気が少なく
  なるまで煮る。
H・器にGを盛る。
◆熱量333kcal タンパク質19g 脂質21g 塩分2.5g