健康note-2

○ビタミンK
骨を丈夫に保ち出血を防ぐ
ビタミンKの働き
 ビタミンKは出血を防ぐビタミン。発見された順にA、B…と名付けられる他のビタミン
とは違い、Kはドイツ語で「血液の凝固」の頭文字です。
 血液中の凝固因子はフィブリノーゲン、カルシウムなど多数ありますが、プロトピンと
いう物質などは、Kが不足すると肝臓で正常に作られないことが分かってきました。こ
のためKが不足すると、血が固まりにくくなるのです。例えば、生まれたばかりの赤ち
ゃんの便が黒かったり、頭蓋(とうがい)内出血が起こる新生児出血症も、母乳のK不
足が原因なので、妊娠したらしっかりとるよう心がけて下さい。
 また、Kは骨からカルシウムが出ていくのを抑える働きに関係し、骨を丈夫に保つの
に役立っています。
ビタミンKの種類
 Kには2種類あります。緑葉野菜などの葉緑体に含まれるK1と、微生物から作られる
K2です。K2は体内で大腸菌などの腸内細菌でも作られ、Kの必要量の約半分は腸内
細菌が作っていると推定されています。微生物を利用した発酵食品、特に納豆に多く含
まれます。
 どちらも同様に血液凝固作用がありますが、骨への作用はK2が強いといわれています。
ビタミンKの多い食品
 納豆は飛び抜けて多く、シソ、ホウレンソウ、春菊などの緑葉野菜に含まれます。
ビタミンKの摂り方】
 体内でも作られるので、毎日60マイクログラム前後とれば不足しません。納豆は、一口
食べるだけで一日分が十分にとれる効率のよい食品です。また、許容上限摂取量は3万
マイクログラムで必要量の500倍、納豆に換算すると3キログラム以上にもなります。普
通の食生活ではとても食べられない量ですし、過剰症の心配もありません。骨の健康の
ために、カルシウム、ビタミンDとともにKを積極的にとってください。  
参考料理
揚げもちの納豆がけ
<材料>(4人分)
もち…4個、長イモ…10cm、納豆(ひきわり・50g)…3pack、万能ネギ…4本、
酢、しょう油、トウバンジャン、砂糖、揚げ油
<作り方>
@・もちは6等分に切る。
A・長イモは皮をむき、酢水にさらして水気をおさえ、軽くたたいて小さめの一口大に砕く。
B・万能ネギは小口切りにする。
C・ボウルに納豆としょう油大さじ1、トウバンジャン小さじ1/2、砂糖小さじ1/3、
  水大さじ1〜2を混ぜ合わせ、ABを加えて一混ぜする。
D・170℃の油で@を色よく揚げる。
E・器にDを盛り、Cをかける。
◆もちはかたくなりやすいので、食べる直前に揚げる。
◆熱量254kcal タンパク質10g 脂質7g 塩分0.8g