健康note-2

○ビタミン
目の健康や感染症防止に必要
ビタミン過剰症
近年のビタミンブームで、ビタミンを過剰に摂取する傾向があります。体に必要不可欠な
ビタミンも、中には摂り過ぎると過剰症を起こし、毒になるものもあります。
例えば、ビタミンAは妊娠中に多量摂取すると奇形児が生まれる危険性があります。ビタ
ミンDの場合は血管、心筋、腎臓などにカルシウムが沈着し、死に至ることもあり、特に乳
幼児に強く作用するので注意が必要です。
そのため、大きな副作用でなくても、何らかの副作用が認められれば摂りすぎない方が
よいという考えに基づき、副作用を防ぐための、許容上限摂取量が決められています。
トピックス
新しい研究結果が、脂溶性ビタミンA、D、E、K、水溶性の葉酸、B12などで明らかになっ
てきました。その中には、新生児の神経管閉塞障害の予防、アルツハイマー病の進行の
遅延、生活習慣病の予防など健康に密接に関係するものが含まれています。
また、ビタミンを組み合わせることで、様々な疾患の発症リスクを低減できるのではないか
という考えに基づき、多くの疫学的な研究が行われ、新事実が分かってきました。例えば、
β−カロチン、ビタミンC、Eの組み合わせは、協力し合って老化の原因である酸化を食い
止める力を増し、抗酸化の最強トリオといわれています。
ビタミンの多い食品
β−カロチンは緑黄色野菜、ビタミンCは野菜や果物、Eはナッツ類や植物油のほかイクラ
やタラコにもあります。
ビタミンの摂り方】
ビタミン摂取の目的は、単なる欠乏症を予防する時代から、健康を維持し、生活習慣病を
予防する時代に変わりました。栄養所要量を満たすのではなく、許容上限現摂取量の範
囲内で積極的に摂るようにして下さい。
参考料理
イクラおろしの和風スパゲティ
<材料>(4人分)
スパゲティ…320g、大根…10cm、青ジソ…4枚、イクラ(しょう油漬け)…80g、
白ワイン…小さじ2、塩、バター、薄口しょう油、コショウ、サラダ油
<作り方>
@・大根はすりおろし、軽く水気をきる。
B・スパゲティは塩適量を加えたたっぷりの熱湯で表示に従って茹で、ザルにあけて
  水気をきる。
  茹で汁はとっておく。
C・フライパンにバター、サラダ油各大さじ3を熱してBを軽く炒め、Bの茹で汁大さじ2
  と白ワイン、薄口しょう油大さじ2、コショウ少量で調味する。
D・器にCを盛り、@とイクラ、Aを順にのせる。
◆熱量525kcal、タンパク質18g、脂質21g、塩分3.1g