健康情報
●「胃の健康】対策 |
胃にかかる負担を知る事が、健やかな生活を送る基本です。 |
口の中である程度細かく、噛み砕かれた食べ物は食道から胃に入ると 胃は激しく収縮(ぜん動運動)と酸性の胃液で食べ物を消化します。 【胃痛・胸やけ・胃のもたれはなぜ起こる】 ストレスなどで胃の機能が低下すると、粘膜の層が薄くなってしまい、胃壁が 胃散の攻撃をもろに受けてしまいます。その結果、胃酸過多や消化不良など で胃の調子が悪くなってしまいます。 また、出血して大量だと胃炎、胃潰瘍いかいようなどの病気になってしまいます。 |
【胃を守る4つの有効成分と食材】 ○消化不良気味の人に効果のある成分は、リパーゼ、アミラーゼです。 肉料理の時にはリパーゼを、夜食にラーメンなどのデンプン質を摂る時はアミ ラーゼを含んだものを一緒に食べると、胃にかける負担を減らしてくれます。 ○胃酸過多の人は、メチルメチオニン、クエン酸です。 メチルメチオニンは、胃散の分泌を抑え、粘膜の新陳代謝を活発にし、胃潰瘍 を治りやすくします。クエン酸は、胃の粘膜を修復し、胃を守る働きをします。 ★リパーゼ(肉類の消化を促進) 落花生・納豆・とうもろこし ★アミラーゼ(デンプン、グリコーゲンの消化を促進) 大根・山芋・かぶ ★メチルメチオニン(胃酸の分泌を抑え、粘膜の新陳代謝を活発にする) セロリ・レタス・キャベツ・グリーンアスパラガス、青海苔 ★クエン酸(胃の粘膜を修復し、胃を守る) ミカン・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類・梅干 |
【年末年始の胃を守る】 煙草・コーヒー(刺激物)は避ける。ほうじ茶がお勧め。また、十分な睡眠と規 則正しい生活、リラックスが大切ですが、年末年始に実行するのは容易では なありません。お正月を乗り切る為のキーワードは… キーワード1[年越しそば] 新年を迎えるにあたってまず、欠かせないのが、「年越しそば]。しかし、深夜の 食事は胃に負担をかけてしまう。消化不良を起こさない為にも是非必要なのが、 アミラーゼ。 [アミラーゼ] でんぷん、グリコーゲンを加水分解する酵素の総称。唾液や麦芽、微生物などに 広く分布している。消化促進作用が優れている。 アミラーゼを多く含んでいるのが山芋。とろろにして年越しそばに入れて食べれ ば、胃にやさしく消化を助けてくれる。元気な胃で新年を迎える為にはまず、アミ ラーゼを。 キーワード2[酒] お正月はおとそ気分でつい飲みすぎ、胃にも負担をかけてしまいがちになる。お 酒の飲みすぎで胃酸過多になってしまった人には、胃の粘膜を修復してくれるの がクエン酸です。 [クエン酸] 酸味剤(食品添加物)。遊離の状態あるいは塩として植物中に広く存在。胃の粘 膜を修復し、防御作用を高める効果があります。クエン酸を最もバランスよく含ん でいる食品が梅干。柑橘類にも含まれていますが、その効果は梅干の方が優れ ています。そして青梅よりも、赤梅。小梅よりも紀州梅の方がなお良い。 キーワード3[お雑煮] お正月につきものが、お雑煮。一見消化に悪そうなお餅は、とっても消化に優れ た食べ物。しかし消化に良いからといって、食べ過ぎには良くありません。もしも 食べ過ぎて消化不良になってしまった時はリパーゼを。 [リパーゼ] 脂肪(トリグリセリド)を脂肪酸とグリセロールに加水分解する反応を 触媒する酵素。肉類などの消化に有効。リパーゼを多く含んでいる食品が納豆。 まさにネバネバ・パワーで胃も安心です。 キーワード4[夜更かし] お正月にみんなで集ってマージャンなんて人も多いはずです。ついつい没頭しす ぎるあまりに不摂生になりがち。胃酸過多の原因にもなりかねません。そこでメチ ルメチオニンが有効です。 [メチルメチオニン] タンパク質を構成する必須アミノ酸の一つ。胃酸の分泌を抑え、粘膜の新陳代謝 を活発にし、潰瘍を治りやすくする。このメチルメチオニンを多く含むのがアスパラ ガス。レタス、鶏肉と一緒に炒めて食べるとより一層胃酸過多から守ってくれます。 キーワード5[春の七草] (セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ) 忘年会、新年会と宴会続きの不摂生な生活から胃を修復してくれるのが「七草粥 ななくさがゆ」です。昔から邪気払いとして1月7日に食べてきた七草粥。それは、単な る風習ではなく、胃の事を考えた古来からの知恵だったのです。七草に含まれる ビタミン、ジアスターゼが、消化不良、胃酸過多、どちらのタイプの胃にも優しくい やしてくれます。 |