健康note-2

○「腰痛」対策
姿勢を正負担を軽減
ひと口に「腰痛」といっても痛みや原因は様々ですが、共通して言えるのは、
腰への重い負担がそもそもの原因である場合が多いようです。
日常生活での注意点は、腰への負担を軽くするための正しい姿勢や、痛み
の具体的な和らげ方を伝授します。
立っても座っても、上体の重みを支えているのは腰。不自然な姿勢や不注
意な動作をすれば強い負担が加わってしまうのが、基本的な原因です。
つまり「姿勢や動作に注意を払い、腰の負担を軽くする」ことは痛みを軽くす
る上、予防にもなります。
まず「今の痛みをどうとるか」についてですが、急に襲ってくる痛みや漠然と
した不快感など、症状は様々ですが、「安静」「冷やす」「温める」「入浴」「ス
トレッチ」「マッサージ」「市販薬」の七つの方法があります。
例えば「安静」は、ひねったり曲げたりという動作で起こる急性の痛みは多く
の場合、背骨や筋肉に起きた小さな損傷が原因。慌てて病院に行くよりも、
落ち着ける場所に横たわって痛みが和らぐのを待ったほうが良いでしょう。
た、身動きが全く出来ないほどの強い打撲やふくらはぎまでの痛み、排尿
困難、しびれなどのある場合は早めの受診が必要です。
患部がほてっている場合は冷やす。「冷たい」感覚で「痛い」感覚を和らげる
効果や、毛細血管を収縮させて炎症が広がるのを抑える効果、更にいった
ん収縮した血管が元の温度に戻ろうとして血行が改善される効果が期待で
きます。
冷やす、温めるの「温熱療法」は皮膚刺激による血行促進効果があります。
急性、慢性の痛みを問わず、気持ちのいい方法でしましょう。
「生活の仕方が腰痛改善のカギ」という観点から生活面での注意点は、「立
つ姿勢」は「頭の上にリンゴを乗せている感覚」が一番です。アゴを引いて背
筋を伸ばす。胸の張りすぎ、腰の反らせすぎに注意しましょう。壁を背に立ち、
頭部と背中、お尻、ふくらはぎ、かかとの五点が壁に触れる姿勢を勧めます。
「歩く姿勢」も「立つ姿勢」と同じ。「かかとからの着地」が理想で、「自分に合
った靴」を選ぶことが重要です。
足腰の健康を損なうイメージが強いハイヒールも、足の筋肉が十分に強いこ
とを条件に、正しく履けば大丈夫。若者に人気の厚底靴はバランスがとりづ
らく避けた方がいいでしょう。
「立つ姿勢」よりも腰に負担が強い「座る姿勢」は、イスでは背筋を伸ばし、
床では正座が最適。「正座でひざに痛みがある場合は横座りし、腰に負担が
かかり過ぎるアグラは避けましょう。
正しい姿勢は腰痛だけでなく、肩こりも防止する上、美しく見せる効果も高い
ようです。また、痛みの背後に大きな病気が潜んでいる場合もあるので、状
態を冷静に観察しましょう。
悪い歩き方 よい歩き方 悪い歩き方

ひざが伸びきらず、
首が前に出ている

背筋が弱いと背中が丸
まり、バランスをとる為
にひざが曲がる。背筋
を伸ばし、足のけり出し
を意識しながら足を運ぶ。

背筋が伸び、上下動
が少ない。つま先から
のけり出し、かかとか
らの着地がスムーズ。

つま先歩きで頭
の上下動が多い

反り腰の人に多くみられ
る歩き方。反り腰改善の
体操、腹筋力のアップ、
太ももの裏側の筋肉スト
レッチで姿勢を正そう。