健康情報

●狂牛病【BSE】について
狂牛病とは?】牛の脳に小さな穴があいて運動神経に障害が起き、最後には死に至る。
牛の海綿状脳症が正式名。異常タンパク質のプリオンが病原体。異常プリオンは体内に入
ると、正常なプリオンを異常なプリオンに置き換え増える。プリオンはウイルスより小さく遺伝
子を持たない。熱や消毒剤に強い。
ヒツジにスクレイピーと呼ばれる同様の病気があり、このヒツジの脳や臓器を肥料として摂取
した牛が感染し、狂牛病になったとみられる。
狂牛病が人に感染すると、痴呆症などを起こす変形ののクロイツフェルト・ヤコブ病になる。
感染から発症まで長い。発病後、1年ほどで死ぬ。治療法はない。
牛の部位による狂牛病の感染危険度
★高度感染症

★中等度感染症

脳、脊髄せきずい、目

回腸(小腸の大腸につながる終末部分)、
リンパ節、近位結腸(盲腸と直腸の間)、
脾臓ひぞう、(血球を生成し、破壊する臓器)、
扁桃へんとう(細菌の侵入に対する喉の防御器官)、
硬膜(脳脊髄膜の最も外側の膜)、
松果体しょうかたい(脳内の小器官)、
胎盤、脳脊髄液、下垂体(脳内の内分泌腺)、
副腎ふくじん
★低度感染症
遠位結腸、鼻粘膜、末梢神経、骨髄、肝臓、肺、膵臓すいぞう
胸腺(リンパ球の分化、増殖に関与する器官)
知ってますか?製品に使う牛の部位
国内で初めて狂牛病の疑いのある牛が見つかってから、牛が食肉だけでなく、加工食品
や化粧品などにも幅広く使われていることが分かってきた。
「ペットフードには肉骨粉が混じってないですか?」 
「粉ミルクは大丈夫?」 「化粧品は?」
など、消費者の不安だけが先走り、農水省には連日問い合わせが殺到している。
ゼラチンや固形スープの素、カレー粉も危ないと耳にしたある主婦は「そこまで気にすると
何も食べられない」とあきらめ気味。
一方、オーストラリア産肉の安全性をPRした日本マクドナルド(東京)では、9月の売上げ
に「狂牛病の影響はほとんどなかった」(同社広報部)という。
<牛の部位別の用途>
【特定危険部位】 脳、脊髄せきずい、目、回腸…廃棄、焼却
肉骨粉……………………………流通禁止
【牛を使う部位】 ◆肝臓…肝臓エキスなど
膵臓(すいぞう)…インスリンなど
◆血液…血清アルプミン、
      血粉など
◆骨…ゼラチン、骨粉など
◆皮…ゼラチン、コラーゲンなど
◆心臓…心臓弁など
◆肉など…牛エキス、牛脂
◆その他…肺、骨格筋、胆のう、
       じん帯、だ液腺、尻尾、
       こう丸、気管も利用
牛の部位を使った製品
★エキス

★骨粉

★皮

★コラーゲン
カレー粉、ラーメンスープ・エキス、ブイヨン、コンソメ、スナック菓子ほか

ふりかけ、カルシウム補助食品ほか

アイスクリーム、ゼリー、ババロアほか

栄養食品、美容食品ほか
(医薬品、化粧品は安全な国のものだけ使用)