健康情報

●【風邪】対策
免疫力UPで風邪防止
【原因】風邪は誰もがかかる、最も身近な病気です
風邪は紀元前から存在する古い病気ですが、正式病名
としての「風邪」という名称はありません。単なる風邪は
「普通感冒」といいます。ほかに、「流行性感冒」(インフ
ルエンザ)などがありますが、風邪とインフルエンザは
全く異なる病気です。理由は原因となるウイルスの種類
が違うからです。風邪とインフルエンザの違いを分かり
やすくいうと、「インフルエンザは症状が強い、風邪は症
状が弱い」となります。しかし症状だけの区別は難しく、
インフルエンザであっても軽いものもある為、正確に区別
するにはウイルス判定しかありません。風邪の多くはウ
イルス(非常に小さな病原体)の感染によって起こります。
【症状】風邪の症状を分類
くしゃみ、鼻水、セキ、喉の痛みと共に、頭痛、発熱、腰痛などを伴います。また、ウイルス
などが肺炎や肺結核、肺ガンだったという事もあるので、たかが風邪でも油断は禁物です。
<風邪のひきはじめ>
食欲はあるが、寒気と頭痛がする。
空セキがでて、37℃前後の発熱がある。
<症状が進行すると>
セキとタンがでて、38℃前後の発熱や全身衰弱で、意識が明瞭でなくるす。
【予防と治療】
風邪ウイルスは、唾液、くしゃみ、セキ、タンの粘液に含まれ
ています。くしゃみの速度は新幹線の2倍。1回のセキで十
万個の粒子が飛ぶといわれています。
●ウイルスが体に入らないようにする為に
誰かがセキやくしゃみをして飛んだ菌が手や食べ物につかな
いようにしましょう。
帰宅したらすぐ、手洗いとうがいをし、衣服を着替えましょう。
暖房による乾燥をおさえ、窓を開けてこまめに換気しましょう。
●体力・免疫力を高めれば風邪をひかない
私たちの体は、常に免疫によって守られています。血液のリンパ球に、
NK(ナチュラルキラー)細胞
という免疫細胞があり、活性指数が高いほど風邪をひきにくくなります。
また、このガン細胞を殺してしまうほどのパワーがあり、生活習慣病
にもかかりにくくなります。
●日ごろから心掛けましょう
睡眠時間を十分に取って、リズムある生活を送りましょう。ストレスをた
めてイライラばかりしているとNK細胞の活性も下がります。笑いはNK
細胞の活性を高める方法です。笑顔で免疫力を高めましょう。
●風邪をひいてしまったら
体から自然に細菌が出て行くのを待たなければならず、少なく
ても10日はかかります。体を安静にし、全身を保温しましょう。
汗がでたらこまめに着替え、脱水を起こさないように水分を補
給し、栄養をしっかり摂りましょう。
●入浴できるかどうか
ひきはじめで熱がなく、体力があれば入浴してもかまいません
が、長湯は禁物。入浴後は湯冷め防止の為、すぐ寝床に入っ
てください。症状が進行して熱のある場合は入浴を控えましょう。
●風邪に効く食べ物
熱のある時は食欲が低下します。発熱すると、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養
素の消費が激しくなるので、温かいうどんに、鶏肉やかぼちゃ、ジャガイモ、ニンジン、シイ
タケなどの野菜を入れて食べると効果的です。
●免疫よくを高めてくれる食べ物
<ニンニク>にんにく一片をおろして、味噌を小さじ1杯加え、熱湯を注いで溶かし飲みま
す。食べやすく、保温効果、発汗効果によいでしょう。
からだのふしぎQ&A
Q 寒くなければ風邪はひかない?
A いいえ、一年中ひきます。寒さはウイルスの感染を起こしやすくするきっか
けにすぎません。風邪のウイルスは、乾燥に強いものが多く、冬の乾燥した
空気はウイルスが広がるのに絶好の場といえます。また、冬の室内も暖房に
よって空気が乾燥します。夏のように湿度が高いとウイルスが弱るので風邪
をひく人は少なくなります。
しかし、風邪のウイルスが体内に入ると風邪をひきます。今のところ1000種
類以上のウイルスが発見されています。一度ある種の風邪をひくと、その風邪
をひくことはまずありませんが、その他の風邪にはかかってしまいます。