健康note-4

●あなたの骨は大丈夫?
骨粗鬆症こつそしょうしょう健康チェック
骨粗鬆症は生活習慣病
 骨粗鬆症財団によると、わが国の患者数は推定約1000万人。
 骨粗鬆症の特徴の一つは、自覚症状がほとんどない事。骨折して初め
て気付くケースが非常に多い事です。しかし、自覚症状ガなくても、骨折
や腰痛をおこす危険性が極めて大。最近は無理なダイエットなどで若者
にも骨粗鬆症が増えており、“予備軍”まで含めると200万人に達する可
能性があるそうでう。
 人の骨は体の成長と共に、大きく、太く、高密度になり、ほぼ20歳で最
大骨量に達します。骨量は30歳代までピークのまま維持され、その後、
加齢と共に減少します。この骨量減少の結果、骨の中がすかすかの状
態になって折れやすくなるのが骨粗鬆症です。
 特に女性の場合、女性ホルモンが低下する50歳代以降、骨量が急激
に減少します。一般的に女性は60歳前後、男性は70歳代から骨粗鬆症
が始まります。人生50年の時代には問題にならなかった病気が、人生
80年・90年の今、問題になっているわけです。
 骨粗鬆症で折れやすいのは、背骨、肋骨、手首、太ももの付け根の骨
など。家の中でちょっと転んだり、重めの荷物を持ち上げたり、尻もちをつ
いただけで折れたりします。中でも、太ももの付け根の骨の骨折は寝た
きりを招くケースが多く、実際、高齢者の寝たきりの原因の第2位を骨折
が占めています(第1位は脳卒中)。
 骨量が減少するスピードは、遺伝や老化、生活習慣などで決まります
が、近年特に注目されているのが、生活習慣です。運動不足、カルシウ
ム、ビタミン不足、リン・食塩過剰摂取、無理なダイエット、日照不足、喫
煙、過剰飲酒、カフェイン多量摂取などは、骨粗鬆症を引き起こす危険因
子である事が明らかになっており、「骨粗鬆症は生活習慣病である」とい
う認識が定着しています。
骨粗鬆症を予防する為の3原則
 骨粗鬆症を予防する為の3原則は食事、運動、日光浴。
 この飽食の時代でも、日本人のカルシウム摂取量は必要量に達してい
ません。カルシウムは乳製品、緑黄野菜、大豆製品、小魚、海藻などに
多く含まれます。良質のタンパク質やビタミンDと一緒にとると、体への吸
収が良くなります。
 吸収されたカルシウムが有効に使われ、骨量が増えるには、適度な運
動が不可欠。また、骨を強くする為にも、運動は大切です。散歩やゲート
ボールなどのほか、家の中でも家事などで、こまごまと体を動かせば効果
があります。
 ビタミンDは紫外線を浴びる事で作られます。ガラス窓越しの日光浴で
はあまり効果はありません。屋外で手や顔に適度に日光を浴びましょう。
 高齢社会を迎えた今、高齢者が自立機能を保ち、出来る限りQOL(ク
オリティー・オブ・ライフ=生活の質)の高い暮らしを送る事が重要な課題。
中でも、骨粗鬆症は骨折による寝たきりを招く事などから、予防への取り
組みが重要になっています。
骨の健康度チェック(骨粗鬆症財団発行の冊子から)




最近、背が縮んだ はい いいえ
最近、背中が丸くなったり、腰が曲がってきた はい いいえ
ちょっとした事で骨折した はい いいえ
体格はどちらかといえば細身だ はい いいえ
家族に骨粗鬆症と診断された人がいる はい いいえ
糖尿病だったり、胃腸の手術を受けた事がある はい いいえ
閉経を迎えた(女性)。70歳以上である(男性) はい いいえ
若い頃から月経が不順だ(女性) はい いいえ




牛乳や乳製品をあまりとらない はい いいえ
10 小魚や豆腐をあまりとらない はい いいえ
11 タバコをよく吸う はい いいえ
12 お酒はよく飲むほうだ はい いいえ
13 天気のよい飲むほうだ はい いいえ
14 運動はもちろん体を動かす事が少ない はい いいえ
骨の健康度チェック(骨粗鬆症財団発行の冊子から)
 「はい」が2つ以下=現時点で骨は健康と考えてよいでしょう。
 3つ以上=骨が弱くなる可能性があります。将来の事を考え、
         暮らしぶりに気をつけましょう。 
 6つ以上=骨が弱くなっている可能性があります。骨を強くする
        暮らしぶりを取り入れましょう。
 10以上=骨が弱くなっていると考えられます。転ばないように
        暮らしぶりを見直して下さい。一度、医師の診察を。

●ストレッチングってなに?