健康note-2

○牡蠣カキを食べよう!
高血圧・動脈硬化・貧血・眼精疲労に効く
栄養と薬効
カキは鉄、銅、亜鉛、マンガンなどミネラルを豊富に含んでいます。そのひとつである
鉄は、酸素の運搬・受け渡しなど呼吸活動に不可欠。鉄欠乏症貧血はエネルギー
代謝のすべてに悪影響を与える。タンパク質と一緒に摂取すると吸収率がよくなりま
す。糖質のほとんどは、効率よくエネルギーに変わるグリコーゲンで、これはそれ自
体が消化吸収のよい成分ですが、一緒に食べた食物の消化吸収も促します。胃腸
が弱っているときには最適の成分です。
また、細胞の分裂や増殖、赤血球の活性化にも深く関係し、肝臓の機能を高めて疲
労回復や体力増進にも役立ちます。
カキのタンパク質に含まれるタウリンには、コレステロールを減少させる作用がありま
す。また、血圧上昇を抑える働きもあります。さらに、網膜の発達や視力の回復にも
効果的です。
カキの殻を乾燥させた「牡蠣(ぼれい)」という生薬は、胃酸過多・精神安定・不眠の
特効薬として利用されます。
保存のコツ
むき身のパックに入っている汁には、カキを殻から取り出したときに出る汁が含まれ
ます。これにカキをひたしておけば冷蔵庫で2日間は保存できます。
食べ方のヒント
ビタミンCは鉄の吸収をよくし、タウリンの損失を防ぐ効果があります。ですから、生ガ
キにレモン汁をかけるのは理にかなった食べ方です。
調理のポイント】
他の貝類と同様に、加熱は控えめにすることが大切です。
カキの下処理は次のようにします。
@たっぷりの塩、または大根おろしの中で、丁寧にかき混ぜ、汚れを吸い取らせる。
Aザルにあけ、水を替えながら2〜3回ふり洗いしてきれいにし、この後、調理をする。
カキと大根の煮物(貧血によく効く)
<材料>
カキ…350g、大根…1/2本、セリ…1/2束、だし汁…2cup、酒、みりん、薄口しょう油
<作り方>
@・だし汁2cupで、2cm厚さのいちょう切りにした大根1/2本をやわらかく煮る。
A・酒、みりん、薄口しょう油各大さじ3を加え、味がしみるまで煮る。
B・下処理をしたカキ350gを入れ、サッと火を通す。
C・器に盛り、塩茹でして3cmに切ったセリ1/2束を添える。