○タマゴを食べよう!
食べ物からコレステロールをたくさん摂ったからといっても、
必ずしもコレステロール値が上がるわけではない。
タマゴを長くともたせるには?
卵には上と下があり、とがったほうを上にして置くと黄味を支えるカラザが
緩み、黄味が上昇して殻にくっつく事があります。殻を拡大して見ると、表
面には無数の小さな穴があいていて、卵の黄身は白身のバリアによって
守られていますが、殻にくっついていると、ばい菌が殻の穴から、黄味に
直接入ってきてしまう恐れがあります。
ところが、太い方を上にすれば大丈夫。上がっていった黄味は卵核膜にカ
バーされるので、殻に直接触れず、ばい菌が侵入する恐れはなくなります。
パックに入った卵をよく見ると、とがった方が下になっています。卵をより長
持ちさせる為にはこの向きが一番よい方法です。
冷蔵庫で保存する時も同じです。冷蔵庫のエッグポケットはドアの開け閉
めによる温度差が激しいので、奥に置くのがベストです。
卵の鮮度を保つには、とがった方を下にし、冷蔵庫の奥に10℃で保存して
下さい。
※カラザ=鳥の卵の黄身の両端を外側につなぐヒモ。タンパク質で黄味の
位置を安定させる。
コレステロール低下作用
卵白…シスチン
  血中のコレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを下げる。
卵黄…レシチン
  卵の黄身に含まれるリン脂質のレシチン。レシチンにはコレステロール
  値の上昇を防ぐ作用があります。
肝臓を守る卵
弱った肝臓を回復させるのがグルタチオン。そのグルタチオンを作るのは、
3つのアミノ酸(シスチン、グリシン、グルタミン酸)です。いかにバランスよ
くアミノ酸を補給するかが重要なカギです。
アミノ酸のバランスが非常に優れている為、卵のアミノ酸スコアは100点満
点です。アミノ酸の面から見ても、卵は理想的な食品といえます。
参考料理
ミックスベジタブルの卵焼き
<材料>(4人分)
卵…4個、ミックスベジタブル(冷凍)…1/2cup、サラダ油…小さじ2、
A(
だし汁…1/4cup、砂糖…1/3cup、酒…小さじ1、薄口しょう油…小さじ1/3、塩…少量
<作り方>
@・小鍋にを一煮立ちさせてミックスベジタブルをサッと煮、火からおろしてそのまま
  冷ます。
A・ボウルに卵を割りほぐし、@を煮汁ごと加え混ぜる。
B・卵焼き器に薄くサラダ油を熱してAの1/3量を流し入れ、弱めの中火で七分通り火を
  通し、手前に向かってクルクルと巻き、向こう側に移す。
C・Bの手前側に薄くサラダ油を熱して残りのAの1/2量を流し入れ、焼いた卵を持ち
  上げて卵液を広げ、七分通り火が通ったら向こう側から手前に向かってクルクルと巻く。
  同様にしてもう一度繰り返し、最後に少し焦げ色をつけて焼き上げる。
D・Cを巻きすで巻いて形を整え、十分に冷まして適当な大きさに切る。
E・器にDを盛る。
◆熱量95kcal、タンパク質4.5g、脂質4.8g、塩分0.3g