ファウル・不正行為のルール
■ファウル・不正行為のルール
フィールド内で反則を犯したら
プレー中に相手を故意に倒したり、手を使ったりなどフィールド内で反則を犯すと、フリーキックが相手に与えられます。フリーキックには反則の内容次第で、直接ゴールに入れられる直接フリーキックと、蹴る人以外の誰かが一度さわらないとゴールが認められない間接フリーキックがあります。
また、自陣のゴールエリア内で味方が反則を犯すと、ペナルティキックが敵に与えられ、至近距離から直接ゴールを狙えます。この時ゴールキーパー以外はゴールエリア内には入れません。
イエローカード
悪質な行為や反則行為を行なった選手に対して、審判が警告を発するときに使用するものがイエローカードです。イエローカードはその名の通り黄色のカードです。イエローカードの導入前は、主審が口頭で反則による退場などを告げていましたが、サッカーの国際試合などでは言語が通じずトラブルになることが多かったため、視覚的に判断できるカード制が導入されました。
レッドカード
レッドカードは、一定の反則を犯した選手に対して、退場処分を示すために使う赤いカードのことです。悪質な反則の場合については、一度の反則でレッドカードが出されることがあります。また、1試合の間にイエローカードを2枚受けると、レッドカードと同様の扱いとなります。また、大会によっては「累積」と言うシステムがあり、同じ選手が一連の試合を通じてイエローカードを2枚累積して受けると、次の試合には出場できなくなるルールもあります。
グリーンカード(小学生以下のみ)
グリーンカードは小学生以下の試合中に、選手に対してフェアプレーやマナー、がんばりを褒めるために審判が提示するカードです。イエローカード、レッドカードは罰則に対する判定として使用されますが、グリーンカードはフェアプレーや競技者同士の助け合いなどの場面において提示することで、子どもたちに正しいサッカーを学ばせることを目的としています。
ハンドリング
ハンドリングとは、選手が故意に手、または腕でボールに触れる反則のことです。審判がハンドリングかどうかを判断する際には、選手の手の動き・位置、競技者とボールの距離などを考慮します。例外として、ゴールキーパーはペナルティエリアの中にいる場合、ボールを直接手で触れることができます。
トリッピング
トリッピングとは、足や体を使い相手を倒したり、つまずかせたりする反則のことです。試合中に偶然、足がひっかかってしまうことはよくありますが、故意に行なうと悪質な反則と見なされ、イエローカードが出される場合があります。また、ドリブルをしている選手に対して、背後から故意にトリッピングが行なわれた場合も、悪質な反則と見なされ、レッドカードが出され退場となる場合もあります。このトリッピングが行なわれた場合、相手チームは直接フリーキックの権利を得ます。
ジャンピングアット

ジャンピングアットとは、相手選手に飛びかかる反則のことです。体が接触するファウルの中では非常に危険なものとされており、このファウルを犯すと相手チームの直接フリーキックでゲームが再開されます。相手選手が近くにいる状態で、浮いた球をヘディングするためにジャンプした際に、相手選手とぶつかるとこのファウルを取られます。ボールを奪いに行くと見せかけて故意に相手選手に飛びかかった場合は、イエローカードが出されます。

ストライキング
ストライキングとは、相手の選手を殴る、または殴ろうとした場合の反則を指します。ストライキングは、走っている最中に偶然手が当たるなどの故意でない場合と、故意に相手を殴る場合があります。故意にストライキングが行なわれた場合は、悪質と見なされイエローカードが出されることがあり、酷いストライキングが行なわれた場合は、レッドカードが出され退場となる場合もあります。ストライキングが行なわれた場合、直接フリーキックから試合を再開します。
プッシング
プッシングとは、相手選手を押す反則です。基本的に審判からの注意で済むため、相当強く押さない限り反則は取られません。あまりに悪質な場合はイエローカード、最悪の場合はレッドカードの退場処分となってしまいます。プッシングについての細かい規定はルールブックには明記されておらず、実際には審判に反則か否かの裁量が委ねられています。
ファウルチャージ

ファウルチャージとは、相手のプレーヤーに対して乱暴な行動でバランスを崩させる反則です。ファウルチャージを取られた場合、相手プレーヤーは直接フリーキックの権利が与えられます。ただし、ボールをキープしている相手選手に、肩を使ってバランスを崩す行為は認められています。肩以外の部分を使ったり、乱暴な方法と審判が判断した場合には、ファウルチャージとなります。悪質なファウルチャージであれば、イエローカードやレッドカードが与えられる場合があります。

ファウルコンタクト
ファウルコンタクトとは、相手からボールを奪うためにタックルしようとした際に、ボールより前に相手に接触した場合の反則のことです。反則があった地点から直接フリーキックをして、試合が再開されます。タックルはサッカーの基本技のひとつですが、正しく行なわないとファウルコンタクトによる反則が取られます。ファウルコンタクトの場合も他のファウルと同様に故意・悪質なものと見なされた場合にはイエローカード、レッドカードが出されるケースもあります。
ホールディング
ホールディングとは、相手プレーヤーを止めるため、相手の体や服をつかんだり押さえるファウルのことです。プレーのなかで偶然、相手の体や服をつかんでしまうことは往々にしてあります。しかし、これを故意で行なったと判断された場合には、警告を受けることになります。場合によっては、レッドカードを受け退場処分となることも有り得ます。ホールディングのファウルの判断が下されると、相手チームには直接フリーキックの権利が与えられます。
  スピッティング
  スピッティングはファウルの種類のひとつで、相手選手に唾を吐きかけることです。フィールドに唾を吐く行為はファウルにはなりませんが、フィールドに吐いたつもりでも、相手選手にかかった場合はスピッティングとして反則になり、イエローカードを提示されます。スピッティングを故意に行なったと見なされた場合はレッドカードが提示され、退場処分となります。
  アドバンテージ
 

アドバンテージとは、試合中ファウルが行なわれた際に、その直後の展開がファウルをされた側のチームに有利であると審判が判断し、試合を続行することを指します。アドバンテージが適用される理由は、ファウルのたびに試合を停止させると、試合の流れやファウルをされたチームのチャンスを崩してしまう可能性があるからです。また、攻撃チームがチャンスになると思い、ファウルを取らずに試合を続行したが、その後すぐに守備チームにボールが渡ってしまった場合は、ファウルした場所に戻り、攻撃側のフリーキックから試合を再開することもあります。



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