サッカーの種類
■サッカーの種類
サッカーは1チーム11人で行なうのが基本ですが、ストリートサッカーやフットサル、ビーチサッカーや8人制サッカー、女子サッカーや障害者サッカーといった、場所やボールの違いなどによって様々な種類のサッカーが存在します。ここではサッカーにはどんな種類があるかを紹介します。
サッカーの種類
ストリートサッカーとは
ストリートサッカーとは名前の通り、通常の芝生や人工芝のフィールドではなく、道路や本来サッカー場ではなく舗装された場所で行なわれるサッカーのことです。共通の定義はなく、国、街によってルールが異なります。舗装された場所で行なわれますので、スライディングなどはケガを伴うために行なわないのが普通です。近年のサッカーブームに伴い、日本人のサッカー競技者人口は増えていますが、プレーを行なう場所が限られてしまうことからストリートサッカーが誕生しました。 ストリートサッカーとは
フットサルとは
フットサルとは、本来室内で行なうサッカーを指します。長年にわたり、統一されたルールはありませんでしたが、その後国際サッカー連盟により管轄されるようになり、統一のルールでプレーするようになりました。フットサルが始まった説としては諸説あり、南米で弾まないボールを使用し行なわれ始めた説と、イギリスで室内ミニサッカーとして行なわれた説が代表的なものです。現在、日本でもフットサル競技者が増加傾向にあり、人気の理由としては、サッカー程の大きなフィールドが必要なく、狭い場所でも気軽に楽しめる点です。フットサルは5人で1チームとし、うち1人はゴールキーパーです。25~42×15~22mのコートで行なわれ、ゴールサイズも2×3mとサッカーに比べ小さくなっています。競技時間は前半と後半20分ずつで行なわれます。交代要員の制限は7人までで、何回でも選手交代が認められます。
フットサルとは
ビーチサッカーとは
ビーチサッカーとは、浜辺で競うサッカーのことです。通常のサッカーと大きく異なるのは、選手の人数とコートの大きさです。5対5のチーム戦で、砂地のコートを走りながら得点を競います。コートの大きさは、通常のサッカーコートの約7分の1になっています。また試合時間が短いことも、ビーチサッカーの大きな特徴です。前後半を45分ずつ戦うサッカーに対して、ビーチサッカーでは12分×3ピリオドという試合形式が取られています。ビーチサッカーが生まれたのは、サッカーの王国ブラジルです。サッカーの王国ブラジルでは、有名だったサッカー選手がビーチサッカー選手として復活することもよくあります。またルール上、ビーチサッカーには選手の交代回数に限りがありません。そのためビーチサッカーは、短時間の試合出場となる高齢の選手が多く活躍する場になっています。ブラジルを始めとするサッカー大国では、ビーチサッカーが広く普及しています。
ビーチサッカーとは
8人制サッカーとは
8人制サッカーとは、12歳以下の競技者が楽しめるように、8人で行なうことを日本サッカー協会が定めた規則です。8人制サッカーは子供たちのトレーニングの場として考えられており、多くの試合でプレーすることで、練習では経験できない実戦を経験すると共に、選手として成長することを目的としています。11人制サッカーとの違いは、サッカーコートのサイズが通常のサッカーの半分であるということ、そしていつでも交代できるということです。
8人制サッカーとは
女子サッカーとは
女子サッカーは女性のみがプレーするサッカーを指し、100年以上の歴史があり、世界各国で楽しまれています。欧米を中心にプロリーグが存在し、日本でも近年、女子のサッカーリーグが盛んになっており、プロ選手も誕生しています。オリンピックでの公式種目、女子サッカーのワールドカップもあり、認知度が高まっています。高校でも女子サッカー部が増加傾向にあり、より身近なスポーツになってきました。
女子サッカーとは
障がい者サッカーとは
障がい者サッカーとは、リハビリやトレーニング、自立や社会参加を目的に、障がいを持った選手がプレーできるよう考案されたサッカーです。競技の種目は障がいの種類によって分けられており、国際的な組織も数多く設立され、大会も開催されています。例えば、肢体障がい者による電動車椅子サッカーやアンプティサッカーはワールドカップとして大会が催され、また、脳性麻痺7人制サッカーや視覚障がい者によるブラインドサッカーはパラリンピックにそれぞれ採用されています。他にも、知的障がい者サッカーの国際選手権大会や、デフリンピックに採用されているろうあ者サッカーなどもあります。
障がい者サッカーとは
   肢体障がい者による「電動車椅子サッカー」とは
  肢体障がい者による「電動車椅子サッカー」とは、電動椅子を使ったサッカーです。電動椅子にフットガードと呼ばれる用具を取り付けて、フットガードでボールを蹴ります。試合時間は、20分ハーフで、前半と後半に分けて行ないます。人数は、1チーム、ゴールキーパーを含めて4人で行ないます。基本的なルールは、フットサルと同じです。選手交代は何度でも可能です。 
   視覚障がい者による「視覚障がい者サッカー」とは
  視覚障がい者による「視覚障がい者サッカー」とは、ブラインドサッカーとも呼ばれています。これは視覚障がい者と健常者が同じフィールドでプレーすることのできるスポーツです。B1からB3のクラスがあり、B1クラスでは視力の差を公平にするためにアイマスクを装着してプレーします。ボールには鈴が入っており音で位置を確認します。危険な接触を防ぐために、ボールを持った選手に近づくときは掛け声をかけてディフェンス側の位置を知らせます。ブラインドサッカーではサイドラインにやわらかいフェンスが並べられ、ボールがサイドラインを割ることはありません。また、試合観戦のマナーとしては静かに観戦することが求められます。ボールの鈴の音や、声掛けを頼りに選手はプレーしているので、ときにはヘリコプターやジェット機の通過で試合を中断することもあります。 
   聴覚障がい者による「ろうあ者サッカー」とは
  聴覚障がい者による「ろうあ者サッカー」とは、耳に障がいがあって音が聞こえにくい、もしくは聞こえない人達が行なうサッカーのことです。ルールは基本的に通常のサッカーと同じですが、パスなどの選手同士のコンタクトを声ですることはできませんので、ろうあ者サッカーではアイコンタクトで意思の疎通を行ないます。ろうあ者サッカーは、障がい者でもできるスポーツとしてメジャーになりつつある競技です。海外でも大会が開催されており、世界大会などに日本代表チームが出場しています。
    知的障がい者による「知的障がい者サッカー」とは
  知的障がい者がプレーするサッカーを「知的障がい者サッカー」と呼びます。知的障がい者サッカーのルールは、一般的に知られているサッカーと同じですが、知的障がいの度合いによって、プレー時間を短くすることがあります。国際大会では、45分ハーフでプレーを行なっています。また、代表的な国際大会はパラリンピックやINAS-FIDサッカー選手権大会であり、日本国内で競技人口は約5,000人です。
   脳性麻痺者による「脳性麻痺7人制サッカー(CPサッカー)」とは
  「脳性麻痺7人制サッカー(CPサッカー)」とは、主に出産と同時に障がいを持っている人や、幼児期に何らかの原因脳に障がいが起こって、運動機能などに障がいが認められた人達がプレーするサッカーです。参加する選手は、保護具の使用なしで自立歩行可能である必要があることが国際ルールで定められています。通常のサッカーと異なる点は、オフサイドがない、片手での下からのスローインが可能、フィールドの大きさが小さい、試合時間が短いなどがあります。
   肢体障がい者による「アンプティサッカー」とは
  肢体障がい者による「アンプティサッカー」とは、上肢、下肢の切断障がいを持った選手がサッカーをプレーするスポーツです。主に片足の選手が松葉づえを用いてプレーします。他の障がい者スポーツのように専用の器具を必要としないので、気楽にプレーできるスポーツとして海外では人気があります。ルールは本来のサッカーとほぼ同じですが、スローインの代わりにキックインでゲームを再開する、転倒状態でボールを蹴ることはできないなど、多少ルールは変わります。 
●国際大会
サッカーの国際大会で最も知名度が高いのはワールドカップです。各国の代表が参加する国際大会は、ワールドカップへの出場選定を主眼に置いたものがほとんどであり、世代別のU-18やU-20、アジアカップなども含めて非常の多くの試合が行なわれています。また、各国の代表戦とは別に、クラブチームの国際大会も地域という括りで行なわれており、チャリティなどを目的とした国際親善試合などもあります。
国際大会
サッカーの国際大会について
サッカーの国際大会については様々な試合があります。世代別の各国代表が争うU-18やU-20のような大会もあれば、チャンピオンズリーグのようにユーロ圏のクラブチームが参加する大会や、アジアカップのような地域を限定した大会もあります。チャンピオンズリーグはヨーロッパのサポーターだけでなく世界中のサッカーファンを魅了しています。
サッカーの国際大会について
女子サッカーの国際大会
女子サッカーの国際大会は、「ナショナルチーム」、「年齢別ナショナルチーム」、「クラブチーム」が、大会ごとに行なわれます。国際サッカー連盟が主催する、FIFA女子ワールドカップ、国際オリンピック委員会が主催する、オリンピックサッカー競技、アジアサッカー連盟が主催する、AFC女子アジアカップなどがあります。また、年齢制限を設けた国際大会もあります。その他には、20歳以下の選手が出場する、FIFA U-20女子ワールドカップや、17歳以下の選手が出場する、FIFA U-17女子ワールドカップなどがあります。
女子サッカーの国際大会
  日本のサッカー大会
  日本のサッカー大会について、高校サッカーの場合は国体と全国高校サッカー選手権があります。基本的には冬に行なわれる全国高校サッカー選手権に力を入れる学校が多く、テレビ中継もされるので注目度の高い大会です。Jリーグの開幕前、全国高校サッカー選手権は日本における最大規模の大会でした。大学の大会には全日本大学サッカー連盟と日本サッカー連盟が主催する全日本大学サッカー選手権があります。そして、日本のプロサッカーである、J1リーグが日本のサッカーの頂点として君臨しています。 日本のサッカー大会

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