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コンサートでのエチケット
観劇・音楽会の時間には遅れない事。
コンサートや音楽会、新劇を見に行く時、あなたは時間に遅れて行かないでしょうか。よく音楽会などへ遅れてきて平然としている人がいますが、あれはやめて欲しいものです。少し早めに行って、ゆっくり席に着いたほうがいいと思います。演奏中に入ってこられると真剣に聞いている観客が気が散ります。待てどくらせど、隣の席が空席ではモーツァルトを聞いても、いっこうに耳には入りません。やっと、一楽章が終わったところで現れる、これも本当は、ルール違反です。音楽会は演奏している間は、演奏者に失礼に当たるので、一曲終わるまでロビーで待つのが常識です。大抵は楽章の終わりで会場に入れますが、楽章の間の短い時間で前の自分の席まで行き着くのは困難です。後ろの空いている席に座って、曲が終わるのを静かに待ったほうがいいでしょう。
観劇・音楽会の演奏中、演劇中は静かにする事。
演劇の場合も同じです。途中で、平気でドアを開けたり閉めたり、出たり入ったりしては、出演者に失礼です。例え急用を思い出しても、トイレに行きたくても、幕間まで待って下さい。演技中や演奏中に、ポリポロおせんべいをかじったりする人がいますが、これもやめて欲しいものです。音には必要以上に気を使うべきです。
休憩時間は、席に座っているよりもロビーへ出て休みましょう。
幕間の時間や、曲と曲の間の休憩時間は、席に座っているよりもロビーへ出て休みましょう。日本の音楽会などでは、休憩が短いのですが、外国の音楽会、特にオペラなどでは30分近い休憩があります。日本でもイタリアのオペラが上演される時は、大抵25分の休憩です。
この時間は本来、社交の為の時間でした。ですから、休憩の時間には、ロビーに出て、知人と挨拶したり、話をする時間だったのです。一人でポツンと席でプログラムを見ているのではなくて、人の中に出て、集っている人々を観賞するのも楽しみなものです。
音楽会での拍手、手拍子は効果的な時、必要な時にする。
コンサートなどで全員がノルような曲は別ですが、一般の音楽会の席などで、一緒になって手拍子をとり、頭を振ったり、小声で話したりするのも、静かに観賞している人にとっては邪魔になるものです。
日本の観客はよく、静か過ぎて不気味といわれます。ちっとも反応がないという事なのでしょう。やはり素晴らしいアリアの後では拍手したいのですが、どこで叩いていいのか分からない場合は、他の人に従うのがいいでしょう。通つうという人が必ずいるものですから、楽章と楽章の間に、もう曲が終わったと思って拍手する人がいるのは困りものです。
観劇・音楽会に行く場合の服装は催しものに合わせて。
音楽会や、演劇を見に行く場合の服装は様々です。「天井桟敷」の芝居を見に行くのに、ドレスアップしていくのもおかしなものです。かといって、イタリアオペラにジーパンではやはり不釣り合いです。長い洋服のほうが似合います。日本では、なかなか着替えをする時間が取れないのが残念ですが、やはり自分自身を演出して、その場にふさわしい格好で出かけたいものです。
サインをもらう時は迷惑をかけないように。
プロの演奏家にサインをねだる時、よく舞台の合間に楽屋を訪れる人がいますが、終わってから迷惑のかからないようにして、サインをもらいたいものです。そんな事をしていたら、もらい損ねてしまう時をもむ人もあるでしょう。でもその会場へ、演奏なり演技なりを観賞に来た事を忘れないで下さい。ファンであればある程、その人に少しでもよい演奏、よい演技をして欲しいと思うのが当然です。それが本当のファンというものでしょう。
特に外来演奏家などにサインをもらう時は、キチンと列に並びましょう。あちこちから手が伸びて、どれを先にしていいのか分からないような事態は避けるべきです。
発表会での心がけ。
○身内や友達、知り合いのピアノの発表会
、演奏会、踊りの会などに、お招きを受ける事があります。そんな場合には、なにをおいても顔を見せてあげる事が大切です。ちょっとでも時間を割いて、駆けつけてくれた時のうれしさは、言い表せないくらいです。そんな時、手ぶらで行っていいものかどうか、迷う事があります。こんな時にも一番喜ばれるのがお花です。その次は、シャレたお菓子や手製のおすし等も、舞台が終わっていただくのには、うれしいものです。
挨拶は出演する舞台が終わってから。
○出演者に挨拶に行くのは、出番が済んでからにしたいものです。出る前ですと、
当人は気もそぞろで落ち着かないからです。幕間などに訪れるのも、次の準備もあるでしょうから遠慮したいものです。終わってホッとしたところへ訪れ、「おめでとう」とか、「よかった」とか、言われると、疲れも飛んでしまうものです。それは、アマチュアに限らず、プロも同じ事です。
子供の発表会では母親は出過ぎない。
○お子様のピアノの発表会
などの時に、まるで母親の発表会なのかと思う程、母親が張り切っているのを見かけます。友達や親戚に頼んで少しでも大きな花輪を用意させたり、派手な衣裳を着せたり、虚栄心まる出しのみにくい競争はやめましょう。そんな外見の事よりも、お子さんのピアノが少しでもよく弾けるような雰囲気を考えて下さい。そういう意味でも、発表会はお母様方の品性がテストされる時です。会全体を楽しくエチケットをわきまえましょう。先生へのお礼なども、みんなで相談し合って同額にする事が大切です。