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交際する時のエチケット
人を待つ時は、本を静かに読んでいるのが一番よい。
○喫茶店などで、デートする相手を待っている時、キョロキョロしたり、イライラしたりして待たない事。はたからも見た目が良くないし、もし、相手が来なかった場合、他の男性から軽く見られ、声をかけられやすい。それよりも本を読んでいる方が好感が持てます。

男と女が同室する時は、ドアを開けておく事。
○昨今は、セックスに関する犯罪やいたずらが多いようです。そんな時、いつも被害者は女のように言われますが、よく考えてみると、女性の方に責任がある場合も多いのです。
誰もいない先生の部屋で犯されそうになったとか、車の中でいたずらされそうになったとか、毎日のように聞く話です。その度に感じるのですが、どうして、部屋のドアを少し開けておかなかったのかとか、密室同然の車に平気で乗り込んでドライブしたのかという事です。
勿論、好きな人と二人きりになりたい時は仕方ないですが、その結果は合意の上とみなされ、文句のつけようがありません。
海や山で出会った人とは、グループで付き合う事。
○海や山では開放的になり、ナンパされやすいものです。そういう所で知り合った場合は、常に自分の友達やグループと行動を共にしましょう。個人的に付き合うと、だまされたり、遊ばれたりして、傷をつけらる事があるからです。海や山で拾った恋は、だいたいその場限りで終わってしまいます。もし、大切な出会いだと思ったら、焦らずに、旅先から帰ってから、お互いに頭を冷やした上で、時間をかけて交際を深めて欲しいものです。
旅先で知り合った人にはむやみに自分の連絡先は言わない。
○旅先や、電車で隣り合わせに座った男性から声をかけられる事がありますが、いくら親切な人でも、あまり気を許さない方がよい。自分の名前や身分、住所、電話番号、泊まっている場所などを、うかつに口に出したばかりに、宿に尋ねられたり、待ち伏せをされたり、いやな思い、怖い思いやストーカー行為に合ったりする事がある。
小さなウソには、上手にのってあげるのがエチケット。
○「恋人や夫婦の間で、ウソは必要でしょうか」の問いに、多くの男性は「必要」と答えます。
悪意のない小さなウソは、潤滑油として必要だと考えているようです。そしてそのウソをどう受け取って欲しいかという問いには、ウソとわかっていても、「アラ、ホント?」とか、「へぇー、素敵ね」とか、愛づちをうって欲しいとの事。話の腰を折らずにのって欲しいのです。ウソとわかっていながら、本気にして見せる演技、これもウソをついた人へのエチケットといえるでしょう。それが、相手を傷つけず、自分も傷つかぬコツです。
もし、「それはウソでしょ」とか、「そんな事をいって、私わかっているのよ」とかいいたい時には、すぐには言わない事。しばらくたってから、「ホラ、この間の話、ウソでしょ」と言えば、相手も笑って頭をかくでしょう。「あ、バレたか」と、ユーモアで済んでしまいます。ご主人をとっちめたい時も、少し冷却期間を置いてからの方が効果があります。
お見合い写真は、お見合い用だけでなく、必ず普段着の写真を入れる事。
○お見合い用の写真はよそよそしく構えていて、ちっともその人らしさが伝わってこず、会ってみようという気が起こらない事もあります。普段のままの飾らない素人写真の方が、相手に伝わりやすく、“会う”“会わない”判断の材料になります。プロの写真館でとったよそゆき用の写真と、普段のその人らしい写真の両方を用意するのが最適です。
お見合いの身上書は、無地の白い封筒と便箋で。
○身上書はできるだけ正確にキチンとした字で書きましょう。筆で書く必要はありませんが、ペン字でしっかりと。そして、履歴書などは使わず、白い紙か便箋に書いて下さい。また、便箋や封筒は、絵の入ったものや模様のあるものは避けましょう。封筒は白い二重封筒がいいでしょう。
お見合いの場所には、できるだけ少人数で行き、自然に会話をする。
○お見合いで、両親や家の人など回りに人が沢山ついて来た場合は、若い二人は、緊張して余計ぎこちなくなります。出来るだけ人数は少なくして、当人同士と紹介者が1人というほうがスマートです。
お見合いの席では会話と雰囲気は大切です。出来るだけ相手に合わせつつも、いつものように自然に振る舞いましょう。そして失礼にならない程度に相手を知ろうとすることが大切です。趣味の話をしてもいいし、自分が最近興味を持っていることについて話してもいいでしょう。
お見合いの結果は出来るだけ早く返事を。断る場合は、相手を傷つけないように。
○付き合う意志があるかないかは、紹介者、お世話をしてくださった方に、早目に返事しましょう。少なくとも2〜3日中に、お宅へお礼かたがた伺って、「あちら様さえよろしければ、お付き合いさせていただきたいと思います。よろしくお願いします」と言うなり、気が進まない時には、「いろいろご心配をおかけしましたが、まだ気持ちが定まりませんので…」という具合に伝えます。もう少し時間が欲しい場合には、「少し考えさせていただきます」と言ったほうがいいでしょう。あくまでも相手を悪く言ったり、傷つける事のないように。断る場合には、自分の都合にする事が大切です。
二人で話す時は、相手の興味のある事を話題に。一方的に独りよがりの会話をしない事。
○お見合いにしろ、恋愛にしろ、会っている間の会話は大切です。出来るだけ相手にも興味のある楽しい話題をしましょう。そうすれば会話もはずみます。人を見下した態度でものを言ったり、自分だけの興味のある話、自慢話など、独りよがりの会話は、場がしらけます。
肝心なところは、誤解を生まないようにキチッと話す事。
○よく女性の中に、あいまいなものの言い方をする人がいます。どうとでもとれる言葉や表現は、それはそれなりに魅力的ですが、変な誤解を生む元にもなります。肝心なところはキチッとしておいたほうがよい。
信頼できる相談相手を作る。
○若い時は、何でも極端に思いつめたり、考えたりするものです。特に恋愛中の二人には、お互いに1人でいいから相談相手を作っておくことをお勧めします。友人や兄弟、知人の中に本当のことを打ち明けて、何でも相談できる信用のおける方です。
仕事、恋愛、人間関係などで思いつめたり、八方ふさがりに思えたり、死を考えたりと、若い時にはあります。そうした時に相談者がいると大いに心の支えになってくれます。
二人だけで物事を解決しようとしない。自分が仲良くしている人の、一番親しい人を知っておく事も大切。
○恋人同士というのは、とかく二人だけの世界には入りがちです。その気持ちは当然ですが、できるだけお互いの知人や、できれば両親に紹介するようにしたいものです。そして、お互いのことを最もよく知っている人や信頼できる人には、何でも相談できるようにして、色々な問題を二人だけで解決しようとしないこと。
デートの帰りは、男性が女性を送る。
○デートが終わって帰る時は、男性が女性の家の前まで送っていくのは当然です。とはいっても、全く方向が正反対の時もあります。京都の男性が、神戸の女性の家まで送っていては、家にたどり着くのが一苦労です。そんな苦労は、愛してる当人にとっては何でもないかも知れませんが、こういう時は女性が気をきかすべきです。それでも送ってもらうのは当然という顔をしているのはあつかましいというものです。そんなに危険な道でなければ、一人で大丈夫だからといってもいいし、駅からタクシーを拾いますからといってもいいと思います。お互いに負担にならないように気をつけたいものです。
男性に家まで送ってきてもらったら、できれば両親に紹介する。
○男性に送られた場合ですが、両親にちょっと挨拶してもらうほうがいいと思います。二人だけで付き合って、両親が全然知らないケースが多いのですが、できれば両親を巻き込んだほうが得策です。誰と遊んでいるか知っていると安心してうるさく言いません。
一人暮らしの女性はむやみに男性を部屋に招き入れない。
○最近、一人暮らしの女性が多くなりましたが、男性に送られてきて、つい「お茶でもいかが」などと声をかけたくなるものですが、一人暮らしの自分の部屋に男性を招き入れるには、よほどの覚悟がいります。それなりの覚悟があるのなら別に構いませんが、大抵の場合は、家の前で別れるべきでしょう。
ましてや初めて会った男性や2、3度しかデートをしたことのない人を、一人暮らしの部屋に入れることは、男性に誤解されてもいたしかたありません。いくら男性に哀願されたとしても、そこは一つ心を鬼にして断ったほうが無難です。