|
●ABC『探偵さん、リュック開いてますよ』
![]() |
| 失踪した父の後を継いで探偵稼業を営みながら、発明に力を注ぐ、探偵兼発明家の一ノ瀬洋輔(松田龍平)。小さな田舎町・西ヶ谷温泉にある、廃業した実家の温泉宿を探偵事務所や住居としてまるっと使っているが、そこは洋輔による摩訶不思議でシュールな発明品がいっぱい。実は、かつて彼はアメリカで“負の感情”をエネルギーに変える研究をして見事成功したのだ。 洋輔の帰国で、なぜか不思議な乗り物が行きかう、ちょっと変わった温泉街になってしまった西ヶ谷温泉を舞台に、今日も個性あふれる依頼人たちから奇妙な依頼が次々と舞い込み、洋輔は解決のために奔走することに。数多のヘンテコな依頼を、予測のつかない奇天烈な方法で解決していく。 このドラマは「こんな探偵ドラマがあったのか」と思わせる独特の世界観が魅力の作品だった。一ノ瀬洋輔は廃業した温泉宿を拠点に、摩訶不思議な発明を駆使して奇妙な依頼を解決していく。自作のジェットパックで空を飛んだり、蟻がしゃべったりと、内容はかなりゆるくて出鱈目なのに、不思議と心地よく、見ているうちにその空気感に引き込まれてしまう また、洋輔と 夏帆 演じる人物との関係性には奥ゆかしい温かさがあり、見ていて思わず身悶えするほど魅力的だった。途中で夏帆の夫役として 中島歩 が登場した時は少し波乱を予感したが、最後には「月が綺麗ですね」という印象的な言葉が出てきて、わだかまりのない関係に戻れる夫婦の姿に心を打たれた。事件解決の過程も毎回楽しく、どこかSF映画のような装置が登場するたびに驚きもあった。 小さな温泉街という限られた舞台で、宇宙規模や時空を感じさせる出来事がさりげなく描かれるのもこのドラマの面白さだ。急速に変わる世の中の中で、「無理に変わらなくてもいい」と優しく語りかけてくれるような安心感があり、終わってほしくないと思えるほど愛着が湧く作品だった。観終わったあとも、あの不思議な街の時間がずっと続いているように感じられる、温かい余韻を残すドラマである。 ■主な出演者の似顔絵集⇒http://www.ainet21.com/nigaoe.htm #ドラマ鑑賞 #エンタメ #探偵さん、リュック開いてますよ #松田龍平 #高橋ひか #大倉孝二 #チャレン爺有村 #スナックタイガース #堺でおもしろい店・人 #有村正 |