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●FujiTV『日本一の最低男※私の家族はニセモノだった』

　家族を見向きもしない報道マンだった大森一平(香取慎吾)がある不祥事が原因で追われるようにテレビ局を退社。父親の残した実家に戻り無職同然の冴えない生活をしていたそんなある日、一平は衆議院議員の秘書で小学校からの幼なじみでもある真壁考次郎(安田顕)から助言を受け、政治家への転身を決意。次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。
　そこで亡き妹の夫で二人の子どもを育てながら保育士として働くシングルファーザー・小原正助(志尊淳)に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子供が大嫌いなのにその同居の裏には、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑があった。
　しかし一平は、正助とその子供たち、子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、日常におけるさまざまな課題に真摯に向き合うようになる。次第に本当の父親のような存在になる一平と、いつしか“ホンモノ”の家族になっていく“ニセモノ”の家族。一平はさまざまな問題を解決するため、家族や周囲の応援を受けながら選挙に立候補するというハートフルホームドラマ。
　第一話を観た時はイマイチだと思っていたが、回を重ねる毎に面白くなってきて、うるっとくる場面があったり心が動かされる瞬間があったりでその魅力がアップして来る作品です。
　また一平の選挙に絡めて現代の子育て、多様な人生の選択、同性婚や不登校、こども食堂といった、身近な家族や社会の問題がさりげなくクローズアップされていてなかなか良いドラマである。

　■主な出演者の似顔絵集⇒http://www.ainet21.com/nigaoe.htm
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