●NHK『ブギウギ』


 ブギの女王として戦後日本を元気づけた歌手・笠置シヅ子がモデルにしたオリジナルストーリー。
 大正末期、大阪の下町の銭湯の看板娘・花田鈴子(趣里)は、歌って踊るのが大好きな明朗快活な女の子。小学校を卒業した鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と思うようになり、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。必死に稽古にはげんだ鈴子はメキメキと成長、抜群の歌唱力で頭角を現していきます。 昭和13年、鈴子は上京して人気作曲家・羽鳥善一(草彅剛)と出会い大きく運命が変わった。鈴子は、作曲家の指導を受け、“スウィングの女王”と呼ばれ人気歌手になり、戦争の苦難を乗り越えてスターへと駆け上っていく。
 放送当初は何となく見ていたが第6週目、ステージ狭しと踊りながら「ラッパと娘」を歌う趣里の踊りと歌唱力に感動して彼女とドラマのファンになった。普段何気ない時に歌詞の「楽しいお方も〜悲しいお方も〜誰でも 好きなその歌は〜バドジズデジドダー」をつい口ずさんでしまうほど、ハマってしまった。
 このドラマは様々な場面で笑いと涙を織り交ぜているが、特に心に残ったのは、第10週でスズ子の弟・六郎(黒崎煌代)の戦死の訃報と、第14週で特攻隊を送り出す為に慰問に訪れた歌手・茨田りつ子(菊地凛子)が、禁止されている『別れのブルース』を歌い、若い兵隊たちは口々にお礼を言って特攻の為に去っていく場面。
 つくづく「あと1年早く日本が降伏をしていれば、特攻隊も原爆も無かったのに。戦争は二度と繰り返してはならない」と思った。
 第19週は日本中をズキズキ・ワクワクさせた名曲「東京ブギウギ」が登場。毎回、どんな困難でも逃げずに乗り越えるスズ子の前向きな姿勢に元気をもらい、自分も頑張れそうなやる気を与えてくれるドラマだと思って観ている。

■主な出演者の似顔絵集⇒http://www.ainet21.com/nigaoe.htm
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