いつも散歩する遊歩道沿いには、木々がたくさん生い茂っている。
妻 「セミが沢山鳴いてるね」
私 「ホンマやなあ。ギョーザ、ギョーザ言うてうるさいなあ」
妻 「なんやのんそれ?」
私 「ギョーザ言うたら?」
妻 「王将!」
私 「違う、もっと古い店や」
妻 「珉珉?」
私 「そうや。セミがミンミン言うてる」
妻 「回りくどいなあ」
私 「セミの寝床の大きさは?」
妻 「そんなん知らんがな」
私 「だいたい、つがいで寝るねん」
妻 「あ、セミダブルて言いたんやろ」
私 「よう分かったなあ」
妻 「アンタの考える事ぐらい分かるわ」
私 「あそこの木をよう見てみ、セミがいてるやろ」
妻 「どこ?」
私 「ほら、あそこや。木にとまってるやん」
妻 「あ、ホンマや。しやけどあんだけ沢山鳴いてるのにかたまっていてないね。なんで?」
私 「隣のセミの声がやかましいからや」
妻 「なんじゃ、それ。因みにセミの寿命は短いんやろ」
私 「成虫になってから1週間程といわれているけど、最近の研究で数週間から1カ月程生きるともいわれてるねん」
妻 「あんなにぎょうさん鳴いてるセミは死んだら何処にいってしまうんやろね」
私 「だいたい地面に落ちて仰向けになってるわ」
妻 「ここでは見かけないね」
私 「セミは木に掴まる力を失うと地面に落ちるねん、遊歩道はレンガで木が生えてないからセミの死骸はミンミン」
妻 「ミンミンと見ん見んを掛けたのかいな。真剣に話を聞いてるのに…」
私 「セミの死骸はアリや肉食性の昆虫と鳥や猫などの小動物に食べられたり、腐敗して土に還ったりするねん」
妻 「へえ、そうやったん。真面目な話も出来るやん」
私 「まあな。それはそうと、最近、よう寝れるか?」
妻 「蒸し暑うて、ぐっすり寝られへんわ」
私 「俺もあんまり寝られへん。セミがうるさくて、せいみん不足や」
妻 「それを言うなら睡眠不足でしょ!このくそ暑い時にしょうもないダジャレを言うて!」
私 「セミマセン」
※つがい=動物のオスとメスの組み合わせのこと。夫婦。
謎かけ:セミとかけて、大はしゃぎする子供と解く。どちらも(秋・飽き)がきたら静かになります
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