『首長』 |
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テレビのニュースを見ていた妻が「クビチョウの構想がうんぬんと言うてたけど、あれはクビチョウて、言うんやね」と言った。
私 「えっ、組長?ヤクザの抗争でもあったんか?」
妻 「違うがな。クミチョウじゃなくてクビチョウやん」
私 「どういうこと?」
妻 「首と長いて書いてクビチョウて言うてるで」
私 「ああ、首長(クビチョウ)かいな」
妻 「シュチョウと読むと思てたわ」
私 「本当はシュチョウと読むんやけど、市長(シチョウ)とか首相(シュショウ)に似てて紛らわしいからクビチョウと言うんや」
妻 「何でまた湯桶(ユトウ)読みにするのん?」
私 「熟語には同音異義語が多いので、この様に似た発音の言葉を区別する為に熟語を変則的に発音する事があるねん」
妻 「へえ、そうなん?」
私 「例えば[私立]と[市立]が紛らわしいから[わたくしリツ]と[いちリツ]と読み分けてるやろ」
妻 「あ、ホンマやね」
私 「それに、[化学]と[科学]が紛らわしいから[化学]を[ばけガク]と言う事もあるやろ」
妻 「ホンマやなあ、何でもよう知ってるなあ。伊達に歳をとってないなあ」
私 「伊達に歳をとって、は余計や」
※首長=都道府県の知事や、市町村・特別区の長を指して使われている。
※湯桶読み=訓読みと音読みを混ぜた発音
謎かけ:首長とかけて、年寄りの頭と解く。どちらも(小池・濃い毛)もいます
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