退院 |
先週の日曜日の午前2時、仕事を終えてテレビを見ながらくつろいでいたら妻が「アンタ、顔が赤いで。飲み過ぎたんと違うか?」「そんなに飲んでへんで、ちょっと熱があるみたいやけど」「体温計で測ってみるわ」「大丈夫や、言うてるのに…」「アンタ、39度もあるやん!大丈夫な事あれへんやん」「熱いとは思てたけど、そんだけもあったんかいな」「お医者さんに診てもらお」「医者には行けへん、その内に熱は下がるやろ」「もしアンタがコロナに移ってたら私も移るんやで」「そない言われると、しゃーないなあ」「救急車を呼ぶで」「救急車は大げさや。近所にやらしい」「近くまで来たらサイレンを消してもろたらエエやん」「とにかく救急車は嫌や」「ほんだらタクシーを呼ぶで」 すったもんだの末、やむなく病院に行き緊急外来で検温してもらうと39度9分に達していた。そして検査の結果、「腎盂腎炎(ジンウジンエン)で場合によっては血管に菌が入る菌血症も考えられるので2週間の入院が必要です」。 店の事を考えると2週間はキツイ。しかし妻は「この際全部治してもらいや」と言う。「この間、休業要請で2カ月も休んだのにまた2週間も休んだらお客さんが離れる」とか「今、店を休んだらコロナ感染と間違えられる」と医師に説明した結果、入院は1週間、その後は毎日通院すると言う事で話を付けた。 さて入院当初は、生活のパターンが正反対なので眠れずに困ったが、退院の二日前からは消灯1時間後の10時過ぎには寝付く事が出来たが午前2時過ぎに目が覚め、その後は頭が冴えて仕方がない。私は元来4時間しか寝ないタイプだからだ。 自宅だったら寝られない時はPCで色々な事をしたり録画を見たり出来るが暗い病室では何も出来ない。そんな窮屈な入院生活も今日でおさらば。ルンルン気分で帰宅した。 ※(入院中に7編のエッセイを綴ったので毎日掲載します。ただ、時系列が合わない場合がありますのでご理解の程を) |
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