尻尾


 帳簿に書かれているお客さんの名前を見ていた妻が一言。

 妻 「廣田の廣の偏は何て言うのん?」
 私 「まだれ、口から流れ出る唾液はよだれ」
 妻 「よだれは聞いてない」
 私 「病の垂れはやまいだれ、扇はとだれ、雁はがんだれ、エバラは焼き肉のタレ、俺、あかんたれ」
 妻 「またジョークをぶっ込んできたで」
 私 「垂れは他に尼のかばねだれ又はしかばねと言うのがあるねん」
 妻 「アンタは生けるしかばねやなあ」
 私 「まだ衰えてないで」
 妻 「しやけど最近、『疲れた疲れた』てよう言うてるやん」
 私 「年やから仕方がない。俺のタレは疲れ切ってるからヘタレかな」
 妻 「うん、それは言えるわ」
 私 「あ、しかばねで川柳を思いついたわ」
 妻 「どんなん?」
 私 「しかばねを 九と毛に付けて 尻尾なり」
 妻 「あ、ほんまやね。よう気が付いたね」
 私 「俺の才能に尻尾をまいたやろ」
 妻 「尻尾をまく、の語源を知ってるの?」
 私 「いや、知らん」
 妻 「犬の喧嘩で負けた方が尻尾を巻いて逃げる事から、逃げ出す時に使われる様になったんやで」
 私 「そうなんや。ほんだら自分(妻)は逃げ出す必要はないなあ」
 妻 「ホンマやで」
 私 「因みに韓国料理のテールスープはしっぽく料理やろ?」
 妻 「しっぽく料理は長崎の郷土料理やで」
 私 「テールスープて尻尾を食うんやろ。尻尾食う料理…、しっぽくう料理」
 妻 「あ~、めんどくさ~」

 謎かけ:尻尾とかけて、空模様と解く。どちらも(振る・降る)時もあります

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