【様子】
●字典
蹲る・踞る(うずくまる)=からだを丸くしてしゃがみ込む。また、獣が足をたたみ込んで腹ばいになる。しゃがんで礼をする。
しどろ=秩序なく乱れているさま。「しまりがない」意の雅語的表現。
つくねん=[副]何もすることがなく、ひとりでぼんやりしているさま。「広い部屋に―と座っている」 。
悲壮(ひそう)=―な。―に。悲しい(結果になりそうな)ことではあるが、勇ましくふるまう(心を奮い起こす)様子。
悲愴(ひそう)=悲しみで、心が痛めつけられるような感じを抑えることが出来ない様子。
密やか(ひそやか)=―な。―に。人に知られないで何かをする様子。物音がしないで静かな様子。
ひたむき=―な。―に。こうすべきだと思った一つの事に熱中し、他を顧みることが無い様子。
微微(びび)=―たる。―と。わずかで(勢いが無くて)取るに足りない様子。
飄逸(ひょういつ)=世事・世評を気にせず、のんき・気軽に行動する様子。
肥沃(ひよく)=―な。―に。作物の生育に向くように、土地が肥えている様子。
無愛嬌(ぶあいきょう)=―な。―に。自分の城を守るだけで△かわいげの無い(感じの悪い)様子。
不穏(ふおん)=―な。―に。事件が今にも起こりそうで、穏やかでない様子。
不可解(ふかかい)=―な。―に。―さ。複雑過ぎたり神秘的であったりして、理解しようとしても事情がよく分からない様子。
不可欠(ふかけつ)=―な。その要素の有無が物事の存立にかかわる様子。
不可思議(ふかしぎ)=―な。人間の知恵ではどうしても分からないような事(様子)。〔謎〕宇宙の―。〔怪しい〕―な事件。良識から判断して、それは不条理以外の何物でもない、と考える事(様子)。
不可測(ふかそく)=どうなるか、あらかじめ分からない事。
不気味・無気味(ぶきみ)=―な。―に。なんとなく気味が悪い様子。
平ちゃら(へいちゃら)=―な。〔口頭〕少しも気にかけたり恐れたりしないで何かをする様子。へっちゃら。
平平坦坦(-たんたん)=―たる。―と。(見渡す限り平坦で)何もさえぎる物が無い様子。
平平凡凡(-ぼんぼん)=―たる。―と。全く平凡で、取り上げて言うことが何も無い様子。
平明(へいめい)=―な。―に。〔文章・話し方などが〕分かりやすく、はっきりしている様子。〔古〕夜明け。―さ。


●作例
「姿もしどろに眠って居るクレオパトルを見たよう/荷風・ふらんす物語」
身体ゆらりゆられ。 穏やかに。 瞼に浮かぶ。
思考に沈んでいく。 つまづいた時に。 
「扇を笏にとりて、すこしうつぶして、蹲り居たり/宇治拾遺・一四]
悲壮な決意で臨む。 悲壮な最期をとげた。 惨憺(サンタン)悲愴の極み。 
ひたむきな生き方。 不穏な空気に包まれる。 不穏な動きを見せる。 不可解な点が多い。 成功に不可欠の条件。 不可測の事態。 不気味な沈黙。  

【詩歌用語】
「様子」穏やか。穏当。過度。過激。過敏。しどろ。しどろもどろ。つまづく。


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