【玩具】
●字典
紙鳶・凧(いか)=〔形が烏賊(いか)に似ていたことから〕凧(たこ)。いかのぼり。関西地方でいう。
玩具(おもちゃ)=《「もちゃ」は「もちあそび(持遊)」から》供が手に持って遊べるように作ってあるもの。がんぐ。慰みのためにもてあそばれる人や物。
車人形(くるまにんぎょう)=一人遣いの操り人形。遣い手が移動用の車付きの箱に腰かけ、両手両足を用いて三人遣い人形を一人で操るように工夫したもの。現在、八王子市などに伝存する。本来は説経節を地に用いた。
独楽(こま)=木・金属などの円形の胴に心棒を通し、それを中心として手やひもで回転させて遊ぶ玩具。すり鉢ごま・べいごまなど種類は多い。こまつぶり。《季 新年》。 固定された一点のまわりを自由に回転できるようになっている剛体。 紋所の名。1をかたどったもの。
ビー玉(だま)=〔「ビー」は、ビードロの略〕〔子供の遊び用の〕ガラスの玉。
風船(ふうせん)=〔風船玉(ダマ)〕紙やゴムの袋に息を吹きこんだり水素を入れたりしてふくらませたおもちゃ。手でついたり飛ばしたりする。気球。
べいごま=〔「ばいごま」の変化〕バイの貝殻に、熔(ト)かした鉛を入れて作ったこま。〔普通は、これに似た形の鉄製のこまを指す〕。


●作例
紙鳶のぼせし空をも見ず/浮世草子・一代男 1」「たとふれば独楽のはじける如くなり/虚子」

【詩歌用語】
「玩具」弄(もてあそ)び物。遊び道具。手慰み。手遊(すさ)び。トイ。玩具。郷土玩具。大人のおもちゃ。玩物。玩弄(がんろう)物。人形。独楽。べいごま。
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