【漁業】
●字典
蜑・海人(あま)=魚介をとったり、藻塩を焼いたりするのを業とする者。漁師。古くは海部(あまべ)に属した。あまびと。いさりびと。
鯨取・勇魚取(いさなとり)=クジラを捕ること。捕鯨。《季 冬》〔枕〕クジラを捕る意から、「海」「浜」「灘(なだ)」にかかる。一説に「いそな(磯魚)とり」の音変化とも。
捕鯨(ほげい)=鯨をとること。くじらとり。いさなとり。《季 冬》
延縄(はえなわ)=一本の太い縄に、適当な間隔を置いて、それぞれ釣針のついた多数の釣糸をつけ、海中に投げ入れて魚を釣る道具。
梁・簗(やな)=川の瀬に杭(くい)などを八の字形に並べ、水をせき止めて一か所をあけ、そこに梁簀(やなす)を張って流れてくる魚を受けて捕る仕掛け。上り梁・下り梁などがある。《季 夏》

●作例
海人の釣舟/古今(羇旅)」。 幻想的な海女の大夜泳。
「為ることは異(かわ)らぬ勇魚取ながら/露伴・いさなとり」 「勇魚取海辺をさして/万・一三一」
「手に足に逆まく水やつくる/泊雲」。 簗を仕掛ける。
チヌ釣りの魅力にとりつかれる釣り人

【詩歌用語】
「漁」漁師。漁夫。渡り漁夫。海の男。網子。網元。船乗り。船員。マドロス。船長。機関士。捕鯨。いさなとり。漁船。捕鯨船。遠洋漁業。延縄漁業。
「釣人」釣師。瀬釣師。釣敵。竿師。釣宿。釣仕度。置竿。竿捌き。魚信。釣果。魚拓。漁休み。
「海人」海女。蜑。海女部落。海女の家。海女溜。海女舟。海女桶。命綱。海女の籠。海女の口笛。磯褌(いそべこ)。磯髷。海女焚火。
「生簀」船生簀。沖生簀。網生簀。箱生簀。浮生簀。岩生簀。簀立。
「潮見」潮見小屋。潮見台。潮見役。潮待ち。出漁。沖漁。大漁。大漁旗。不漁。帰漁。漁火。鯖火。烏賊釣火。集魚燈。夜焚。夜振火。釣火。
「釣」海釣。磯釣。根釣。沖釣。川釣。瀬釣。岸釣。置釣。穴釣。脚立釣。舟釣。投釣。手釣。友釣。流し釣。寒釣。朝釣。夕釣。夜釣。釣場。放流。禁漁。密漁。漁季。漁る。
「釣道具」釣具。釣具店。竿。釣竿。塗竿。継竿。延べ竿。竿先。穂先。毛針。釣針。釣餌。釣糸。泛子。電気泛子。魚籠。鮎筒。囮鮎。ヤス。箱眼鏡。潮眼鏡。
「網」地曳網。地曳。網曳。底曳。底曳網。定置網。仕掛網。刺網。沖網。投網。網打ち。網起し。四つ手網。八っ出網。袋網。受網。玉網。鮭網。鰤網。網漁。網捌き。干網。網干。網干場。網垣。網倉。網番。
「簗」大簗。上り簗。下り簗。簗壺。簗仕度。簗開。簗瀬。簗波。簗簀。簗垣。簗場。簗小屋。簗草履。簗の火。簗の茶屋。簗番。簗守。簗師。簗仕舞。簗場跡。崩簗。

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