【驚】
●字典
一驚(いっきょう)=[名](スル)驚くこと。びっくりすること。
瞠若(どうじゃく)=―たる。―と。〔「瞠」は直視の意。追随出来ないので、ただ見張ることを指す〕相手のすばらしい出来ばえに驚き、何もしないでただ目を見張ってだけいる様子。一驚を喫する=びっくりさせられる。
動転・動顛(どうてん)=―する。びっくりする(して、落着きを失う)こと。
吃驚・喫驚(びっくり=―と。―する。〔「ぴくり」と同原の「びくり」の強調形〕。今まで見なかったような(通念を超える)事態の展開に接して、心が一時ひどく動揺すること。
びっくり仰天=ひどく驚くこと。
●作例
「屈強の青年(わかもの)を見て、一驚を喫したのである/蘆花・思出の記」
あまりのすばらしさに一驚する。
後(シリエ)に瞠若たらしめる。 気が動転する。
【詩歌用語】
「驚く」愕然。駭然。一驚。驚嘆。驚愕。驚動。吃驚。びっくり仰天。震駭。震撼。動転/動顛。魂消(たまげ)る。驚き入る。びっくりする。ぎょっとする。はっとする。ぎくりとする。どきりとする。どきんとする。