【感覚】
●字典
憂い(うれい)=〔予想される悪い状態に対する〕心配。悲しみ(悩み)で心が閉ざされ、ゆううつなこと。思うようにならずつらい。苦しい。憎い。心苦しい。切ない。つれない。冷たい。動詞の連用形の下に付いて、そうしていることがやりきれない、つらいなどの意を表す感覚(かんかく)=目・耳・鼻・皮膚・舌などが身体の内外から受けた刺激を感じ取る働き。また、感じ取った色・音・におい・温度など。哲学的には、感覚は知覚の構成分であり、まだ意味づけられていないものとして知覚とは区別される。(美醜・善悪など物事について)感じとること。また、感じとる心の働き。感受性。感じ方
美意識(びいしき)=美を美として感じ取る感覚。
フィーリング(feeling)=論理を超えて直感的にとらえられる何ものか。〔狭義では、若い世代の好みに合ったそれを指す〕
フィット(fit)=―する。基準となるものにぴったり合うこと。服などがからだにぴったり合う(かどうか試着する)こと。
風合(ふうあい)=織物に触れた時の、柔らかさ・しなやかさなどの感じ。〔最近は、紙についても言う〕。
微睡む(まどろむ)=〔「目蕩(トロ)む」の意〕短い時間、(いい気持で)眠る。まどろみ。少しの間うとうとする。
料峭(りょうしょう)=春風が肌に寒く感じられること。春寒―。

●作例 「悲哀を感覚する心も/小説神髄(逍遥)」
「寒さで感覚がなくなる」「感覚が古い」「新しい感覚の服」「金銭に対する感覚が麻痺(まひ)している」
「是を無沙汰にてさしおかば/太平記・33」「京都の好士の中にも無沙汰にて仕うまつる人も侍るかな/吾妻問答」
感覚のノスタルジー。 
「乗り物酔いで気分が悪くなる」 「気分のよい男」
憂いを帯びた顔。 凶作の憂い
現代感覚にフィットする。 無沙汰をわびる。 冷たい夜風が、肌を突き刺す。 
独特の風合をもつ紙。 ザザ−、ザザー、波の音、風にそよぐ(ゆれる)髪。
縫い針で刺されたように、心がチクッと痛くなる。
ほのかな色香が匂い立つ。
潮騒や海風を肌で感じながら。

【詩歌用語】
「感覚」色彩感覚。新感覚。痛覚感覚。温度感覚。深部感覚。感覚運動学習。感覚器。感覚記憶。感覚器官。感覚細胞。感覚遮断。感覚上皮。感覚神経。感覚中枢。感覚的。感覚点。感覚描写。感覚麻痺。感覚毛。感覚野。感覚与件。感覚領。感覚論。五感。
「憂い」愁い/憂い。憂い顔。愁い事/憂い事。

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