【愛】
●字典
愛(あい)=親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。異性をいとしいと思う心。男女間の、相手を慕う情。恋。ある物事を好み、大切に思う気持ち。個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。 キリスト教で、神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。また、他者を自分と同じようにいつくしむこと。仏教で、主として貪愛(とんあい)のこと。自我の欲望に根ざし解脱(げだつ)を妨げるもの。「愛」は、「国家への愛」など、広く抽象的な対象にも向けられる。「愛情」は、主に肉親・親しい異性に対して用いられ、「幼なじみにあわい愛情を抱きはじめた」などという。
溺愛(できあい)=―する。孫や、特定の自分の子供を むやみに かわいがること。ねこかわいがり。
比翼の鳥=雌雄それぞれ目・翼が一つずつで常に一体になって飛ぶという、中国での想像上の鳥。〔男女の深い愛情の意にも用いられる〕
比翼連理=〔「連理」は連理の枝の意で、隣り合った二つの木の枝が上の方で一緒にくっついていること〕夫婦・男女の愛情のいつまでも変わらないこと(を誓い合うこと)。
偏愛(へんあい)=―する。〔関係する者を平等に愛すべき立場に在る人が〕特定の者だけを愛すること。
愛・真(まな)=人を表す名詞に付いて、非常にかわいがっている、大切に愛し育てている、などの意を表す。

●作例
母の子への。 子供へのにおぼれた。 のこもった手紙。
は人生のもっとも大きな喜びとなる。
もだしがたいまでの母への愛情の発露だろう。

【詩歌用語】
「愛」母の愛 師の愛 愛が実る 情愛。愛情。恋。慈しみ。夫婦愛。親子愛。師弟愛。隣人愛。愛国。愛人。情人。恋人。愛娘。

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